今宵の兎 (ページ23)

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それから俺の人生はまたガラッと変わった。

光がない目をした北斗に俺はどんどん惹かれていったんだ。

『ねぇ君名前なんて言うの？なんでいつもここにいるの？ねぇ？どうして？』

北斗「…邪魔です。どいてください。どうしてそんなに話しかけてくるんですか？それに…いつもここにいるのは貴方でしょう。俺は用事があるんです。」

初めて北斗が返事してくれた時死ぬほど嬉しかった。こいつのこの光の無い目に俺が写ってるんだって思うと。まぁだいぶ毒舌だったけど笑

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それから何回も話しかけて何回も北斗に付きまとってるうちに俺が今まで犯した犯罪で警察に目つけられてることなんて忘れてたんだ。

警「お前…ここで何してる。また何か犯したんじゃないんだろうな。」

北斗と話してる時にそんなことを言われた。北斗はすげーびっくりした顔で警察と俺を交互に見てる。

すると警察は北斗の腕を掴んで

警「ちょっと署まで来てもらってもいいかね。」

そう言った、

やばい。逃げなきゃ。俺の事に北斗が巻き込まれる。

北斗の腕を引っ張ろうとした時

北斗ははっきりと警察に言ったんだ。

北「どうしてですか。樹は何もしていません。俺だってそうだ。勝手に決めつけないでください。」

『ほくと…？』

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