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さて、今日はW国に向け出発をする日。天候には恵まれ、晴れでもなく雨でもない曇り。暑くないし、湿度も高くないこの天気は最高。

ぐっ、と伸びをして手を解すと、ベッドの下からいつも表には出していない銃器の入っている引き出しを出した。ここで、俺は気づいてしまう。







「………あ」









大事な事を決めていなかった。









「…武器、どうしよう。」









いやぁ、俺の家にはどうもいい武器がありすぎる。何故こんなにいい武器が揃ってしまったのか…そうか、俺が稼ぎすぎて身体が勝手に買ってしまったからか。


しかし今回、俺は一つの武器しか使わない事は元々から決めていた。残りの武器は無駄になるけど、それじゃないと外交官は殺せない。



そう思いながら俺は一つのライフルを手に取り俯く。







「やっぱりこれが一番なんだけどなぁ」




手に取ったものには俺の名前が水色で入っていて、大きさも全て俺に合うアサルトライフルがあった。
大体はこのライフルを使って殺しているのだが今日はどうにもこれで殺せる気がしない。

どうせ、外交官なんだから護衛も無しに外にいるはずない。








「ナイフ…持ってくか」





アサルトライフルを除外した上、選んだのは二刀流ナイフ。ベルトにそれを付けると腰に重さが掛かり転けそうになった。反射的に声が出たが、運動神経のよさなのか流石に怪我はしなかった。


重量はあるが殺傷力は高い。
所謂、素早さが落ちるが殺し易くなるということ。



賭けということになってしまうがまぁ仕方ない。









雲がかかる中、俺はW国に向け出発する。

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作者名:単柴 | 作成日時:2020年6月27日 18時

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