(仮) forth (ページ3)

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「大丈夫。俺にもメリットあるから」

「え？」

「違った？俺が親身になるのが不思議って顔してたよ(笑)」

「あ、いや…まぁ…はい。その通りです」

「その通りなんだ(笑)」

「や、ちょっと違うけど…大体そんな感じです…って、どっちにしても失礼ですよね、すみません」

「あなたの失礼にはもう慣れてます」

クフフって笑う二宮さん。確かに今のは失礼だっていう自覚はあるけど、慣れられる程頻繁に失礼を働いてるかな…？

ま、いいや。

「それで、二宮さんのメリットは何ですか？」

「仕事手伝って、って気兼ね無く言えるようになるでしょ」

「それだけですか？」

「それだけって、俺からしたらかなりのメリットよ。これでも遠慮してたんだから」

そんなの普通に言ってくれればいいのに…

「じゃ、これでお互い様って事でいい？」

「…はい…お願いします」

それだけで良いのかなって、二宮さんに甘えすぎじゃないかなって思わなくもないけど、今は縋れるモノには縋っておきたい。

素直に頭を下げた私を口に腕を当てた二宮さんが可笑しそうに見てくる。

「Aさん、意外と素直ってか、鈍感だよね (笑)」

思いがけない突然の言葉に目をパチクリさせる。

え？何で急にディスられるの？