(仮) forth (ページ7)

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「ここはさ、お言葉に甘えさせてもらおうよ」

「ね？」ってまぁ君の目が同意を求めてくるけど、まだ素直に頷けない頑固な私。

「こーいう時はお互い様でしょ？」って大野さんにも諭される。

「あのね、あなたが帰らないってなったら、相葉さんここに何しに来たのよ？仕事抜けてまで」

「本当だ！俺が来た意味！(笑)」

「ランチの時間抜けて来てくれてるんでしょ」

チラッと時計を見た二宮さんに倣って、私も時計を見る。14時30分少し前…本当だ…まだ忙しいはずのランチタイム中……

申し訳なくてまぁ君を見ると、何故かまぁ君は困った様に苦笑いしている。

どーしたんだろ？って首を傾げる私に気付いたまぁ君が、ガシガシと頭を掻いた。

「まぁ…抜けて来たっていうか…追い出された？みたいな？」

「え？」って更に首を傾げた私に、まぁ君は恥ずかしそうにはにかんだ。

「いや、なんか…全然集中できてなくて。オーダー間違えるし、お皿割るし、外のプランターに激突するし、素手でオーブンに手突っ込むし…フライパンが降ってきて頭打つし…」

「は？小一時間でどんだけやらかしてんのよ？(笑)ってか、どーしたらフライパンが降ってくんの？」

「わかんない。俺もビックリしたんだから。…まぁ、そんな感じで他にもちょこちょこ……」

「まだあんのかよ」って笑う二宮さんに、まぁ君はちょっとだけ頬を膨らませたけど、結局まぁ君も笑っちゃってる。