(仮) ～サイド～ (ページ5)

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５～A.M ページ5

きっと続いてるって直感で思った。

学校でのAちゃんはいつも1人。あんなによく笑う子だったのにっていう彼の言葉に胸が痛んだ。

Aちゃんは笑わないんじゃない…笑えないんだ。人が怖いんだ。信用出来ないんだ…なのに俺は、彼女に笑顔を強要した。心を開かない彼女を面白くないって思った。知らなかったじゃ済まされない…

友達と遊ぶ気にもなれず、そのまま帰った帰り道。

たまたま彼女を見付けた。

今日はバイト入ってなかったはず。

彼女はバイトから電車に乗って帰っている。学校は2駅離れた所。

そういえばなんでこんな所でバイトしてるんだろう？何の縁もない所で。

気付いたら彼女の後を追い掛けていた。

「ここって…」

図書館？そうか、彼女はここに通う途中でウチのお店を見付けたのかもしれない。

自分には縁のない建物を見上げて、考える。俺に出来る事ってなんだろう…彼女を助ける方法ってあるんだろうか…

家に帰ってからも考えた。でも他校の俺が出来る事なんかなくて…それに、Aちゃんも俺に学校での事を知られたなんて嫌だろうから…

考えに考えて、学校での事は知らない振りをする事に決めた。その代わり、バイト先がAちゃんにとって楽しい場所になるように、ここは大丈夫だって思ってもらえるような場所にしようって決めた。