(仮) ～サイド～ (ページ16)

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１６～A.M ページ16

「学生時代っていつだと思う？小学校から大学まであるじゃん。いつでもいいのかな？とか気にならない？」

俯いていた彼女が顔を上げる。俺が言いたい事が分からず戸惑っているみたい。

「あとさ、同じ学校じゃなくてもいいのかなとか、同じ年じゃなくてもいいのかなとか、男女でもいいのかなとか…色々疑問があるわけ」

「はあ」って曖昧に相づちを打った彼女。

「でもさ、これって1人じゃ実験出来ないじゃん。相手がいないと実験にならないの。だからさ、Aちゃん、実験仲間になってくんない？」

「…実験仲間？」

「そ、実験仲間。だってAちゃんなら学校も年も違うし、性別も違うからさ、全部調べられるじゃん。ついでに男女の友情は成立するのかっていう永遠のテーマも実験出来るしさ」

俺の突拍子もない提案に彼女は乗ってくれるだろうか。

「ただね、この実験すっごく時間が掛かるの。だって一生掛けないと結果が分かんないんだもん。一生モノかどーかを調べるんだから、当たり前なんだけどさ。面白そうだと思わない？」

「えっと…面白い、のかな…」

「んふふ。分かんないよね。じゃあ、それも実験内容に追加しよ！この実験が面白いかどうか実験しよ！」

「実験の実験？」

「そ！時間はいっぱいあるんだからさ、他にも色んな実験してみようよ」