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018:遊び惚けて ページ19






シャンプーを変えてみた、次の日。



「なんでいるんですか」


コンディション抜群な私は、隣の座席を横目で睨む。

ふんわり漂ってくる自分の香りに満足しつつ、


「角名先輩聞いてます?」

「う〜ん?」




目が、目があーーー!

天然被ろうとしてるチベットスナギツネ!
ツンデレかよかわいいな、アザトカワイイとか最高かて…

真似してみようか、なんて思ったけど違う意味でみんなの目が、目が…!ってなっちゃうので遠慮しますね。







「…Aちゃんいい香りすんね」



曖昧な返事を繰り返してきた、角名先輩の急な言葉に、ガッツポーズ。

なんとも誇らしい気持ちで、でしょう!?と、彼のほうを向くと、


「うん。俺が好きな香り」


髪を掬われ、軽く香りを嗅がれた。


「…はっ!?角名先輩何してます!?」


「え?言ったじゃん。俺の好きなにおいだなあと思って」



手で一房掬ったまま、髪に鼻を近づけている角名先輩。
上目遣いにこちらを窺う角名先輩には、何か心当たりがある。



「…企んでます?」


「もち。落とすっていったでしょ?」






お兄ちゃん、やつはとんでもないものを盗んでいきました。…わたしの心です…

某警部を呼びましょう、今日からこのチベット先輩のニックネームはル〇ンです。






ニヒルに笑うル〇ンが、不覚にもかっこいい。

あ、あざといな。分かってやがる、私こういうの弱いんだよ。



「まだステージゼロだから、ついてきてよAちゃん」




存在がもはや神を超えて罪。

自分の顔が熱いのは分かりつつも、二人でバスを降りる。



「どう?だんだん落ちてきた」

こちらを流し目で尋ねる角名先輩が、妖しくって素敵だな、と思う。




「なに言ってんですか!私は北先輩一筋ですー!!」





そういった瞬間、車道側に立つ彼が、口もとを軽く舐めて笑った。




同時に大きな手で口を塞がれ、

「ゲーム開始だね。Aちゃん」


耳元に降り注ぐ囁き声と、







「……篠原さん?」

019:嘘をつけば耳は朱に染まる→←017:甘い香り



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パルム(プロフ) - らさん» コメントありがとうございます!確かにそうだな、と考えなおしました。北さんに二度目の好きを洩らした後のヒロインと北さんの展開はご想像していただけると幸いです。これからもっとその人物に寄りそう素敵な小説が書けるように努めさせていただきます。 (2021年8月9日 19時) (レス) id: 7103dc21f5 (このIDを非表示/違反報告)
- んー、2回もヒロインに告白させるのは北さんぽくないなぁ、、、せめて2回目は北さんからの方が綺麗なお話になっただろうに少し残念です。 (2021年8月9日 9時) (レス) id: c2c5a94e17 (このIDを非表示/違反報告)
パルム(プロフ) - 、さん» 教えてくださってありがとうございます!私自身もともと機械などに疎いのですが、うらつくが好きなので投稿させてもらっている次第でした。自分なりに調べてみて、今は外したことになっています。正直すごく不安なので、教えてくださると幸いです。 (2020年8月16日 6時) (レス) id: 7103dc21f5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:パルム | 作成日時:2020年8月16日 0時

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