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微笑んで ページ8
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「学部、どこに進むの？」
「経済学部。マーケティング系学ぼうと思ってんの」
「いいね。バレーは続ける？」
「サークルで趣味程度にはな。まあ、バレーのことはあと全部及川と岩泉に任せるけど」
___あいつらの前では絶対言わねえけど、あんな奴らとバレーできて幸せだったよなって思うわけ。
懐かしそうに目を細めるから、涙が出そうになる。私もあなたたちの背中を見れて幸せだった、苦しさも込みで素敵な景色を見せてもらったって。
「あー…Aの前だと言わなくていいことまで言っちまうな」
じっと貴大くんを見つめていた視線に気づいて、仕方なさそうに笑われる。「いい意味？」と聞くと、「俺がAに悪い意味で何か言ったことあった？」。
ああ本当に。だから私はこの人が好きだった。
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作者名：パルム | 作成日時：2024年3月1日 22時
