花束贈呈【花巻貴大】 (ページ4)

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思い出してページ4

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好きになったのは私から。

だけど告白してくれたのはあなたからだったね。

付き合ってないのに手も繋いだし、髪も撫で合うし、肩に頭預けたりもするし。友達にそのこと話したら、「ほんとにその人大丈夫なの？」って心配されたんだよ。

絶対大丈夫だって断言できたのはね、私に触れようとする手が優しくていつも不器用だったから。

「好きです。俺と付き合ってください」

私も大好きだよ。

繋いだままの手が震えていて、放つ言葉は確かで、でもいつもよりうわずっていたから愛おしさが込み上げたの。

「こちらこそお願いします」

あーよかった。振られたらどうしよう、ってずっと考えてたのに隣で寝るからどうしようと思ってた。

そう笑う姿に見惚れて、寝たふりをした私の髪をそっと撫でるあなたの温かさを感じてたの、なんてもう言えなかった。

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頼んで→←笑って