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『お邪魔しまーす』って
許可もなくズカズカと上がってきたベクは、まだ設置すらしていないただ置かれているだけのソファに図々しく腰掛ける。
説明して、の意を込めて見つめていれば
意思が通じたのか口を開いた。
『Aの母ちゃんが男手必要だと思うから助けてやれって』
「ベクの部屋は？」
『5階の506』
「いつのまに引っ越したの？」
『まだ。明日引っ越し』
「それで？」
『とりあえずご飯買ってきたから食べよ。お腹すいた』
両手にぶら下げてた袋はご飯だったらしい。
ドサッと真新しいテーブルの上に置くと、中からテイクアウト容器が次々に出てきた。
通りでさっきからいい匂いがしたんだ。
それどころじゃなかったけど匂いに負けた。
私もお腹空いてたからとりあえず食べよう。
「ところでその荷物どしたの？」
もぐもぐとせわしなく動く口と手。食いしん坊のベクは食べている時だけはすこぶる静かだ。
『あ、今日ここ泊まるから』
いつもバックなんて持ち歩かないベクがリュックなんて背負ってるから珍しいと思ったら。
「なんだ、もう鍵もらってたの？」
『じゃなくてここ。この部屋。』
…は？
「…なに言ってんの？」
『ん、Aの母さんがそうしろって』
「え、うちなんもないけど。寝るとこもないよ。」
『布団はあるから大丈夫って言ってた。』
話を聞いているうちにわかってきた。
ここに至るまでの9割はお母さんのせい、1割はベク。
もうおつかいなんて行ってやらない。
『あ、待って俺お風呂見たいんだった！きっと部屋のつくり一緒だから』
どうしようかと焦っているのに、私の心に反してベクは一段と楽しそうだ。
でもこれはきっと決定事項で今更どうすることもできない。実家まで遠いのに帰ってもらうのも気が引けるから諦めて泊めるしかなさそうだ。
『A！』
洗面所から顔を覗かせてこっちを見るベク。
宝物でも見つけたみたいにワクワクしてる。
『風呂めっちゃいい感じ！広い！一緒に入る？』
「ば、バカ！」
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りん(プロフ) - はじめまして(^^)現在のEXOは、色気満載です。よろしくお願いします。でもベクちゃんは、こいぬですよ笑笑 (2019年10月30日 23時) (
レス) id: 1dd6c0734d (このIDを非表示/違反報告)
ちなみ(プロフ) - はじめまして、以前よりキュンキュンしながら読ませていただいてました！！こんな素敵なお話を書いてくださって、ありがとうございます！！ (2018年6月13日 22時) (レス) id: 74dfa18f8d (このIDを非表示/違反報告)
BIGBET - 続き楽しみです！〜☆ (2018年5月20日 7時) (レス) id: a849ee49f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みなみ
| 作成日時：2018年5月10日 20時
