本物の恋 ・ THE RAMPAGE

ep　×　05 ページ6

‐ 壱馬 side









壱馬「 ・・・ 」









イヤホンから流れる音に気を取られて




飲み屋街を１人歩き続けていた 。







今日は運が悪すぎる 。



あいつの顔がチラチラと出てくる 。







壱馬「 ほんまに鬱陶しいわ 」









過去 、 確かに俺らは付き合っていた 。




仕事が今ほど入ってはおらず時間の余裕すら自分にあり 、


Aの立場がマネージャーという事もあって近い距離に俺らはいた 。






だが 、 去年の今頃から映画の撮影など雑誌の取材 、 ライブなどが積み重なり



一緒にはいるが気持ちはどんどん離れていくのがひしひしと伝わった 。







そんなある日 、 音楽番組の収録前 ヘアメイクをしていた陸さんとAをみた 。









陸「 ＿＿＿ 俺ならそんな不安解消してあげたいけどな 」






「 ・・・ 陸くん 」









壱馬「 ・・・ は … 」









Aは陸さんの腕の中で泣いていた 。





俺の前で弱いところすら見せなかったAは 、





陸さんに弱さを見せて抱きしめられていた 。





そんな光景を目の当たりにした俺は耐えきれず ＿＿









壱馬「 ＿ お前は陸さんが好きなんだろ！ 」






「 ち 、 違う 違うの 」









俺の腕を掴もうとしたその手を強引に払い 、





Aを心から拒絶した 。









それから２年の時が経ち 、




最近になりあの２人が付き合っていると聞いた 。







付き合っているとしても 俺にはもうAは興味がない 。





そのはずだった ＿＿






‐ 慎『 Aさん壱馬さんと別れていつから陸さんと付き合ったんですか？ 』 ‐









壱馬「 ＿＿＿ ははっ … 俺が聞きてぇし 」









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