347:チューするよ ページ32
───…‥
”ﾁｭｰするよ”
本気か冗談かわからない言葉に
私は黙って後退りする
無表情なｳﾆｮｸが小さく一歩近づいて
その”本気”の予感がして
固まるようにその場で動けなくなる
あと20cmというところまで
顔が近づいて来たとき、彼はふっと笑った。
ｳﾆｮｸ『かわいい』
言葉と同時に左手で両頬を摘ままれる
ﾀｺのように滑稽な口元にされた顔
予想外のことに声も出ない
私の表情が可笑しいのか
目尻にｼﾜを寄せて彼は思いきり笑った
ｳﾆｮｸ『かわいい、本当にかわいい』
ぎこちない日本語が
ﾊﾞｶにしていることを示しているみたい
「…これ以上やったら、帰りますよ」
ｳﾆｮｸ「大丈夫。帰さないから^^」
「本当に！帰りますよ！」
何だか拍子抜けしてしまった
だけど”かわいい”と言われて悪い気はしないし
くしゃくしゃに笑う彼の顔が愛おしくて
嬉しい気持ちの方が増す
───「もしかしてｳﾆｮｸさんですか？」
どこかから低い声がして
ふざけ合っていた私たちはすぐ体を離した
誰かに…気付かれた
焦りながら振り向くとにんまり笑う一人の男
ﾄﾞﾝﾍ「ｲﾁｬｲﾁｬするなよ、誰かに見られたらﾔﾊﾞｲって」
ｳﾆｮｸ「ﾄﾞﾝﾍ！」
「びっくりしたぁ…」
ﾄﾞﾝﾍ「Aの家探してる途中でｺｰﾋｰ買おうと思って寄ったら、二人がｲﾁｬついてるから」
ｳﾆｮｸ「別にｲﾁｬついてないって！」
「そ、そうですよ！」
見られていたことがわかると
私たちは互いに顔を赤らめて更に離れた
ﾄﾞﾝﾍ「本当に？公共の場でﾁｭｰするのかと思ってﾋﾔﾋﾔしてたんだけど」
そういうとｳﾆｮｸの持つｶｺﾞにｺｰﾋｰを入れて
店内をうろうろと歩き回る
珍しく鋭いﾄﾞﾝﾍの言葉に動揺を隠せない
ｳﾆｮｸ「はぁ…びっくりした」
「ﾄﾞﾝﾍさんで、よかったですね」
ｳﾆｮｸ「うーん…でもちょっと邪魔かな(笑)」
私にﾄﾞｷｯとする一言を残して
ﾄﾞﾝﾍと肩を並べてﾚｼﾞの方に向かった
”ﾁｭｰするよ”
本気でｷｽ、されるかと思った
いつかの日を思い出して額や頬に触れてみる
じんわり熱くなって行くのを感じる
”ﾋｮｸはAのこと好きだよ”
頭を巡り巡るﾚﾅの言葉
何かはっきりと言葉にされたわけじゃないけど
それを、今は信じてもいいよね？
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とまと(プロフ) - はるなさん» ありがとうございます(^.^)♪まだ次の章へと続いていきますので、キュンキュンなままかはわかりませんが楽しんで下さると嬉しいです！ (2014年8月19日 0時) (
レス) id: 4f0dfed52e (このIDを非表示/違反報告)
はるな(プロフ) - とってもキュンキュンさせてもらってます！もうこの物語が大好きです；； これからも楽しみにしてます！ (2014年8月16日 18時) (レス) id: 74df575286 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - りえさん» ありがとうございます^o^邪魔があるからウズウズ楽しい、っていうのもあるんですけどねｐｑぎゅはどう思ってるんでしょうね…(´･_･`) (2014年5月27日 23時) (レス) id: 4f0dfed52e (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - えしかさん» ありがとうございます^^この「早くくっついて！」ていう感じ…私も楽しいです。笑 コメントでやる気出る単純な人間なので、お陰様でがんばれてます♪またのぞいて下さい(･o･)♪ (2014年5月27日 23時) (レス) id: 4f0dfed52e (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - 星猫さん» 星猫さん！ありがとうございます(*^^*)そんなそんな…私こそいつも星猫さんの言葉でがんばれてましたよヽ(；▽；)ノまだ道のりは長いので、ついてきて下さいね♪ (2014年5月27日 23時) (レス) id: 4f0dfed52e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とまと
| 作者ホームページ：http://twitter.com/Its_U_hyuk
作成日時：2013年7月16日 11時
