329:信頼-Rena side ページ14
ｳﾆｮｸ「…消す」
ﾚﾅ「消すって？」
ｳﾆｮｸ「ﾐﾖﾝの連絡先」
ﾚﾅ「っえぇ…」
その眼差しを疑うことはなかった
ｳﾆｮｸがAだけを想ってくれるなら
それは私の望み通りだし、心から嬉しい
だけど張り詰めた表情が
やけに私を不安にさせる。
ﾚﾅ「できるの？」
できるのだろうか、私ならできただろうか
好きな人を断つことを
小さな機械ひとつに任せたところで
ｳﾆｮｸが本当に変われるのかと、画面を覗き込む
ｺﾞｸﾘと唾を飲み込む音が伝わる。
ﾚﾅ「…ちゃんと、言おうよ」
ｳﾆｮｸ「えっ」
ﾚﾅ「Aに好きって言うか、ﾐﾖﾝさんにもう好きじゃない…とか言うか…ちゃんと言おう」
一方的に彼だけが彼女を消したって
どうにかなるわけじゃない
この予感は、女の勘ってやつかもしれない
考えたままｳﾆｮｸは黙って動かない
ｳﾆｮｸ「そんなに信頼できない？」
見つめられた瞳の凛々しさに初めて
彼がかっこよく思える
一瞬、答えることを忘れてしまいそうだった
「何してるの？」
突然Aが呼んでいる声が聞こえて
私たちは驚きながら停止する
ﾚﾅ「あっ、ごめん。今…行く」
「うん？ｳﾆｮｸさんごめんなさい、もう少し待たせます」
ｳﾆｮｸ「あぁ…うん」
首を傾げてAが扉を閉めて店に戻る
話を聞かれていたんじゃないかと
変な汗が流れて来そうだった
ｳﾆｮｸ「…あっ。」
小さく声を上げたｳﾆｮｸを見ると
口を開けて何かが起きたのだと察した
ｳﾆｮｸ「消しちゃ…ったみたい」
ﾚﾅ「うそ？！」
気が付かないうちに指が押されていたのか
彼も呆気に取られている
消えてしまった、ﾐﾖﾝさんの名前
Aの顔を見て動揺したとしか思えない。
ｳﾆｮｸ「これで…よかったんだよ」
ﾚﾅ「…ﾋｮｸ」
ｳﾆｮｸ「ていうか、今それどころじゃない」
"それどころじゃない"
割と一大事なはずの出来事なのに
そんな言い方をされると違和感を覚える
ｳﾆｮｸが両手で顔を隠しながらつぶやく
ｳﾆｮｸ「緊張してきた…Aの顔見たら」
耳が赤くなっている
ものすごく照れているんだと
言われなくてもわかるくらいなほどに
私が思う以上にｳﾆｮｸは決心をして
ﾐﾖﾝさんより頭の中を占めているのかなって
微笑ましくも感じられる。
ﾚﾅ「…信頼するよ、ﾋｮｸを」
余裕がない素振りを横目に
きっとふたりは大丈夫、そんな気がして来た。
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とまと(プロフ) - はるなさん» ありがとうございます(^.^)♪まだ次の章へと続いていきますので、キュンキュンなままかはわかりませんが楽しんで下さると嬉しいです！ (2014年8月19日 0時) (
レス) id: 4f0dfed52e (このIDを非表示/違反報告)
はるな(プロフ) - とってもキュンキュンさせてもらってます！もうこの物語が大好きです；； これからも楽しみにしてます！ (2014年8月16日 18時) (レス) id: 74df575286 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - りえさん» ありがとうございます^o^邪魔があるからウズウズ楽しい、っていうのもあるんですけどねｐｑぎゅはどう思ってるんでしょうね…(´･_･`) (2014年5月27日 23時) (レス) id: 4f0dfed52e (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - えしかさん» ありがとうございます^^この「早くくっついて！」ていう感じ…私も楽しいです。笑 コメントでやる気出る単純な人間なので、お陰様でがんばれてます♪またのぞいて下さい(･o･)♪ (2014年5月27日 23時) (レス) id: 4f0dfed52e (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - 星猫さん» 星猫さん！ありがとうございます(*^^*)そんなそんな…私こそいつも星猫さんの言葉でがんばれてましたよヽ(；▽；)ノまだ道のりは長いので、ついてきて下さいね♪ (2014年5月27日 23時) (レス) id: 4f0dfed52e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とまと
| 作者ホームページ：http://twitter.com/Its_U_hyuk
作成日時：2013年7月16日 11時
