145:どうしようもない ページ10
突然現れ、助けてくれた彼は
なぜだか私の家の鍵を持っていて
高い位置からそれをぶら下げ
「身長何cm?ジャンプすれば?(笑)」…なんて言う
もし本当にそう取ろうとしたら
顔が近づき、指先も触れてしまうと思って
想像しただけで…できなかった
悔しくて彼を睨む
この前のケンカのことを
まるでなかった様に接する彼が
面白がって笑う姿が対称的だった
.
.
.
「あ、ミヨンさん!」
ウニョク「えっ…どこどこ?」
少し会話をして彼がふっと気を抜いたとき
そう嘘をついて
彼がキョロキョロ周りを見てるうちに
指に引っ掛かる鍵を奪い取る
ウニョク「ああ…!」
(「…嘘ですよ^^」
残念そうに口を開けてこっちを見る彼が
おかしくて笑いそうになるけど
私の"ミヨンさん!"と言う嘘に
がっかりしているようにも見えて
自分で言って虚しくなった
もっと自分を傷つけない嘘はなかったかなって
後悔しても、遅い。
ウニョク「あーあ…取られちゃった、つまんない」
「元々私のです」
ウニョク「これでやっと家に帰れるね^^」
そういって微笑む姿に
胸がぎゅっとなって顔を背けると
"あっ"と小さく彼がつぶやく
ウニョク「ちょ、ちょっと…ちょっと待ってて!」
「え??」
ウニョク「1分…いや30秒でいい」
待つように言うと、
彼は急にどこかに走り出して
一瞬で小さく遠くなってしまった
たった30秒だけ待たせる用が気になって
私は言われた通り
そこを動かずに待っていた
遠くなった彼が
また近づいて来るのを
ドキドキとしながらじっと待っていた。
.
.
.
ウニョク「あった!」
息を切らしながら走って来ると
何かを見つけて彼は笑う
「…何がですか?」
ウニョク「これ、はいっ」
手渡されたのは
ただの缶に入ったホットココアだった
渡された意図よくわからずそれをじっと見る
ウニョク「ストールないし体冷したら風邪ひくかと思って」
「…え」
ウニョク「僕のせいで風邪ひいたら悪いし^^」
「そ、そうですよ。風邪ひいたらウニョクさんのせいです…」
優しく微笑む瞳を
直視することができなくなって
私は、無愛想なまま彼に背を向けた
「嫌い」と言った彼を
「好きなのをやめたい」と思った彼を
嫌いになる日が、遠退いていく
どうしようもなく
やっぱり彼が好きと思ってしまう。
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とまと(プロフ) - イェウクlabさん» コメントありがとうございます♪尊敬だなんてやめてください、ただの"妄想"に過ぎません^^;良ければ続きも読み進めてください♪ (2012年10月21日 22時) (レス) id: 3e7a94a74f (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - 亜衣さん» かわいいだなんてそんな((((;゜Д゜)))私、見ていただいてバレバレかもしれませんが、日本語苦手ですし学もないので、完全に妄想を綴っているだけです、小説とは呼べないと思っています。こちらこそ、ありがとうございます(;o;) (2012年10月14日 0時) (レス) id: 3e7a94a74f (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - miwasanさん» はじめまして♪ありがとうございます(*^^*)私も甘甘の方がみなさん好きかなと思いつつ…実際はそんな簡単じゃない、という主観でこうなってしまいましたpqパート5に進みましたので、続きも見守ってくださいね♪ (2012年10月14日 0時) (レス) id: 3e7a94a74f (このIDを非表示/違反報告)
亜衣 - とまとさまがかわいい!なんか感情の表現が素敵なの。いつもありがとうございます。 (2012年10月13日 20時) (レス) id: 28afe10a0d (このIDを非表示/違反報告)
miwasan(プロフ) - この作品のヒョクが一番すきです 決して甘甘なストーリーじゃないんだけど『早く気づいてwww 』てゆうムズムズがたまらないです(´ω`)更新のたびにテンション上げさせてもらってるので頑張って下さい♪ (2012年10月13日 19時) (レス) id: 980b21fd72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とまと | 作者ホームページ:http://twitter.com/Its_U_hyuk
作成日時:2012年9月9日 9時