180:好きな事実-EH side ページ45
タクシーがマンションの前に着く
咳が止まらない彼女は相変わらず辛そうで
僕はその横にただいるだけ。
どうしてだろう
考える間もなくミヨンを置いてここへ来た
Aがミヨンに付き合わされたのは
僕のせいな気がするから
彼女が弱っているから
…色んな理由が浮かぶけど
すべて後付けのような気さえする。
「ここでいいです」
ウニョク「え…ダメだよ!ちゃんと横になって休むとこ見なきゃ帰れない」
そうじゃないと今以上に
彼女が気になってしまう気がした。
───…
ウニョク「はい、お茶」
「本当にすみません…」
部屋に入ると薬を飲むために
夕食の残りを食べる寝間着姿のA
そこに僕は飲み物を出す
いつもの様に彼女の口からは
"すみません"の言葉。
「ウニョクさん」
「何?」
「ウニョクさん、コーヒー飲めないですよね」
「…うん?」
両手でお茶の入ったカップを持ち
ちらりと目が合う
「私の…ストールにコーヒーを溢したのって…ウニョクさんじゃないですね」
「え……その、うん。ミヨンが…」
特に隠していたわけじゃないのに
罪悪感とはまた違う変な気持ちになる
心拍数が上がり、手に汗をかく
シーンっとする部屋に
時計の秒針が動く音だけが響いた。
「ウニョクさんって…本当にミヨンさんが好きなんですね」
ウニョク「え?」
「自分が汚した訳じゃないのに、きちんと謝ってくれて。新しいものもくれて」
ウニョク「それは…」
別にミヨンをかばうとか、
そういうつもりじゃなかった
でも彼女にそう言われて訂正しようと
一瞬、考えた僕は
"好きだから"かばったと胸を張って
言うことができなかった。
ミヨンが悪者になるのが嫌だとか
好きな人が嫌われるのが、嫌とか
今までのそういう気持ちじゃなくて
揺らぐはずのない
"ミヨンが好き"という事実
隠すための訂正のような気がした。
ウニョク「……僕は、ミヨンが」
「知ってますよ?わざわざ口にしなくても(笑)」
ウニョク「……。」
「ミヨンさん、漢方薬くれたんです。可愛いだけじゃなく優しいですね^^」
かすれた弱々しい声で、彼女か笑った。
333人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
とまと(プロフ) - イェウクlabさん» コメントありがとうございます♪尊敬だなんてやめてください、ただの"妄想"に過ぎません^^;良ければ続きも読み進めてください♪ (2012年10月21日 22時) (レス) id: 3e7a94a74f (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - 亜衣さん» かわいいだなんてそんな((((;゜Д゜)))私、見ていただいてバレバレかもしれませんが、日本語苦手ですし学もないので、完全に妄想を綴っているだけです、小説とは呼べないと思っています。こちらこそ、ありがとうございます(;o;) (2012年10月14日 0時) (レス) id: 3e7a94a74f (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - miwasanさん» はじめまして♪ありがとうございます(*^^*)私も甘甘の方がみなさん好きかなと思いつつ…実際はそんな簡単じゃない、という主観でこうなってしまいましたpqパート5に進みましたので、続きも見守ってくださいね♪ (2012年10月14日 0時) (レス) id: 3e7a94a74f (このIDを非表示/違反報告)
亜衣 - とまとさまがかわいい!なんか感情の表現が素敵なの。いつもありがとうございます。 (2012年10月13日 20時) (レス) id: 28afe10a0d (このIDを非表示/違反報告)
miwasan(プロフ) - この作品のヒョクが一番すきです 決して甘甘なストーリーじゃないんだけど『早く気づいてwww 』てゆうムズムズがたまらないです(´ω`)更新のたびにテンション上げさせてもらってるので頑張って下さい♪ (2012年10月13日 19時) (レス) id: 980b21fd72 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:とまと | 作者ホームページ:http://twitter.com/Its_U_hyuk
作成日時:2012年9月9日 9時