173:恋の辛さ ページ38
帽子を深く被るウニョクと大きなマスクの私
二人で病院のベンチに座り
他愛もない会話が続いていた
ウニョク「ミヌくん、だよね?クリスマスにメール来たの」
「あぁ…よく覚えてますね」
ウニョク「好きじゃ、ない、の?」
「何でですか(笑)」
"違うの?"みたいな顔をして
口を半分開けた彼に見つめられる
ウニョク「あんなイケメンなのに?」
どうやら"イケメン=付き合う"みたいな図式が
彼の頭の中にはあるらしい
眉をひそめて話す様子がおかしくて
思わずその肩を叩いた
「じゃあウニョクさん、すごく美人だったら誰でもいいんですか?」
ウニョク「いや……ミヨンが、いい、かな」
「でしょう?それと同じです」
いつもの様に口からその名前
まただ、と思いながら胸が傷むのに
何だか彼が戸惑って見えた
「ミヨンさんと…何かありましたか?」
ウニョク「いや、ううん、全然、大丈夫。」
「大丈夫じゃなさそう(笑)」
いつも楽しげに
愛しそうにミヨンさんの話をする彼は
今日は見られなかった
少し曇ったような表情をして
きゅっと帽子を深く被り直して下を向く
ウニョク「…ここ、ミヨンの父親の病院なの知ってる?」
「あ、はい」
ウニョク「はじめて敷地に入ったんだ、さっき。ミヨンが入院したときもこの病院だろうって思いながら、来れなかった」
「それは……?」
ウニョク「もし父親に会ったら、二度と会えなくなりそうで。僕の、勝手な考えだけど…嫌われたくないじゃん好きな人の親に」
無理して笑みを見せる姿が
余計に彼の辛さを感じさせるようだった
好きな人が恋をしてる、
そんな自分を辛いと感じて来たけど
"父親が芸能人を毛嫌いしている"
そんなどうにも変えられない事実に
ずっと苦しめられている彼は
どんな想いで、彼女を見てきたんだろう
これほど真っ直ぐな瞳で愛されている
彼女は何を想ってるんだろう?
ウニョク「…ごめん、何か暗かった?ていうか体調悪い?」
「いえ、そろそろ私…帰りますね」
泣きそうだった
顔を隠してくれているマスクで
潤んだ目さえも隠せたらとさえ思った
ウニョク「送るよ」
「え…でも、悪いです」
ウニョク「仕事まで、まだ時間…あるし、ね?」
優しい言葉に甘えてしまおうか一瞬迷って
断ろうとしたときだった
「あれ…ヒョク?」
誰かが彼を呼ぶ声がした。
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とまと(プロフ) - イェウクlabさん» コメントありがとうございます♪尊敬だなんてやめてください、ただの"妄想"に過ぎません^^;良ければ続きも読み進めてください♪ (2012年10月21日 22時) (レス) id: 3e7a94a74f (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - 亜衣さん» かわいいだなんてそんな((((;゜Д゜)))私、見ていただいてバレバレかもしれませんが、日本語苦手ですし学もないので、完全に妄想を綴っているだけです、小説とは呼べないと思っています。こちらこそ、ありがとうございます(;o;) (2012年10月14日 0時) (レス) id: 3e7a94a74f (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - miwasanさん» はじめまして♪ありがとうございます(*^^*)私も甘甘の方がみなさん好きかなと思いつつ…実際はそんな簡単じゃない、という主観でこうなってしまいましたpqパート5に進みましたので、続きも見守ってくださいね♪ (2012年10月14日 0時) (レス) id: 3e7a94a74f (このIDを非表示/違反報告)
亜衣 - とまとさまがかわいい!なんか感情の表現が素敵なの。いつもありがとうございます。 (2012年10月13日 20時) (レス) id: 28afe10a0d (このIDを非表示/違反報告)
miwasan(プロフ) - この作品のヒョクが一番すきです 決して甘甘なストーリーじゃないんだけど『早く気づいてwww 』てゆうムズムズがたまらないです(´ω`)更新のたびにテンション上げさせてもらってるので頑張って下さい♪ (2012年10月13日 19時) (レス) id: 980b21fd72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とまと | 作者ホームページ:http://twitter.com/Its_U_hyuk
作成日時:2012年9月9日 9時