It's you.. -Eunhyuk-【4】

167:否定的な言葉-EH side ページ32

ｳﾆｮｸ「ううぅーー…(-_-;)」


最近では珍しくﾐﾖﾝと連絡が取れない

彼女と音信不通になるのは
度々あることで、慣れていたけど


ここのところは

向こうから連絡が来るくらいだったし


気になってもやもやとする。


───"僕が行こうか？"


…あのときそう言ったのは何となくだった

Aとは友達だし
それ以上になりたいとかじゃない


ただ、正直会いたいなと思った


でもこうして連絡が取れない
ﾐﾖﾝのことを想う方がそわそわとして


それがいつもの自分らしい気もした。


今頃、ﾘｮｳｸ達はﾗﾝﾁ

何となく気になる…気になる？
やっぱり行けばよかったと感じてくる


ｳﾆｮｸ「…あぁぁ」


膝を抱えるように座ったまま、漏れる溜め息


ﾄﾞﾝﾍ「ん？どうかした？元気ないけど？？」


まとわりつくように
横にいるﾄﾞﾝﾍが疑問符を浮かべる


ﾄﾞﾝﾍ「ねぇ無視？何かあった？聞いてる？？」


しつこく聞きながら
僕の肩を揺らす姿が憎めなくて笑みを溢す


ｳﾆｮｸ「何でもないよ。ただﾐﾖﾝから連絡がなくて」


ﾄﾞﾝﾍ「あぁ…ﾐﾖﾝか」


それに納得したような顔をして
ぱっと僕から手を離すと

ﾍﾟｯﾄﾎﾞﾄﾙの水を流し込んでぽつりとつぶやく


ﾄﾞﾝﾍ「……旅行いくの？」


ｳﾆｮｸ「えっ？？あぁ、ﾐﾖﾝに誘われたやつ？まだ…わかんないよ」


言われて思い出した
旅行にいこうと言われていた


異性で、恋人でもない、僕に彼女が

自ら言ってくれたのに


舞い上がるほど嬉しいはずのことを


忘れかけていた。


ﾄﾞﾝﾍ「あのさ…やめた方がいいんじゃない、かな」


ｳﾆｮｸ「何で？」


ふと、俯きながら
伝える言葉を選ぶような表情に驚いた

今までﾄﾞﾝﾍだけはいつも


僕がﾐﾖﾝを想うのを
否定するようなことがなかったから


"やめたら"のあとに続くのが

初めて彼からの"否定"ような気がして
悲しさと悔しさと


またこうして恋を否定される

自分の惨めな有り様が虚しくも思えてきた。


ﾄﾞﾝﾍ「…あのっ」


ｳﾆｮｸ「ﾄﾞﾝﾍ？僕はﾐﾖﾝが好きなんだ。」


言い聞かせるような言葉を向けることで
ﾄﾞﾝﾍの否定的な気持ちも

掻き消せると思った


忘れかけていたくせに

いつも彼女のことになるとﾑｷにるのは
僕の癖なのかもしれない。

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