155:見守る人たち ページ20
ウニョク「ヒョン…ちょっとAと話したいんだけど」
いざ彼を目の前にして
私は、素直に許すことができるのか
急に少し不安が浮かんだ
ウニョクがそのまま席に着くと
気を利かせて立ち上がったイトゥクが
私の肩をぽんと叩いた
"がんばって"?"許してあげて"?
どんな意味かは、わからなかったけど
さりげないその行動に
背中を押された気がした
.
.
.
ウニョク「あの…この前は、本当にごめんなさい」
いざ彼が謝り始めると
それよりもテーブルの向こう側が
妙に視界に入って来て
私は横目でみんながいる方を見た
すると、ひとさし指で角を作るようにして
"怒れ怒れ"と言いたそうなレナ
拳をあげて楽しそうなリョウク
腕を組んで笑うキュヒョンと
その陰で同じように、笑いを堪えるソンミン
見守るような顔をして
実は面白がっているイトゥクと
…おそらく、何となく盛り上るイェソン
それに気付かずに
ずっと真面目に謝る目の前のウニョク。
私が淡々と返事をして
そしてまた彼が申し訳なさそうにするたび
おかしくてしょうがなかったけど
ちょっとだけ懲らしめて
そして許してあげようと思えた
きっと、みんなが
仲直りできるようにと
あんな風に見ていてくれている
「ウニョクさん、もういいですよ(笑)」
そう言った瞬間の彼のまぬけな顔は
幼い子どものようで
小動物のようでもあって
何だか愛くるしかった
───…‥
レナ「ヒョクチェも謝って一件落着ということで…ソンミンオッパ誕生日おめでとう^^♪」
リョウク「わあ�おめでとう!」
運ばれてきたケーキのろうそくを吹き消し
やっと誕生日会らしく
拍手に包まれる、私たち
なぜだかウニョクは隣に座ったままで
あんなにも春巻きを
頬張っていたのに今は嬉しそうにケーキを口に運ぶ
ウニョク「やっぱり笑顔で食べる方が美味しいね^^」
「あ、ウニョクさん苺いらないんですか?私が食べますか?」
ウニョク「ダメ!最後に食べるから取っておいてるんだよ!」
ケーキの皿を遠ざける彼と
わかっててそんな風に言う私は
これまでのケンカが嘘みたいに笑い合う
もしも、あのとき
泣いた理由を聞かれたら"好きだから"と
正直には言えないと内心思っていた
だからこうしてきっかけをくれたレナや
みんなが見守ってくれて、
今この瞬間がある
嬉しくて私も大きな一口でケーキを食べた。
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とまと(プロフ) - イェウクlabさん» コメントありがとうございます♪尊敬だなんてやめてください、ただの"妄想"に過ぎません^^;良ければ続きも読み進めてください♪ (2012年10月21日 22時) (レス) id: 3e7a94a74f (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - 亜衣さん» かわいいだなんてそんな((((;゜Д゜)))私、見ていただいてバレバレかもしれませんが、日本語苦手ですし学もないので、完全に妄想を綴っているだけです、小説とは呼べないと思っています。こちらこそ、ありがとうございます(;o;) (2012年10月14日 0時) (レス) id: 3e7a94a74f (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - miwasanさん» はじめまして♪ありがとうございます(*^^*)私も甘甘の方がみなさん好きかなと思いつつ…実際はそんな簡単じゃない、という主観でこうなってしまいましたpqパート5に進みましたので、続きも見守ってくださいね♪ (2012年10月14日 0時) (レス) id: 3e7a94a74f (このIDを非表示/違反報告)
亜衣 - とまとさまがかわいい!なんか感情の表現が素敵なの。いつもありがとうございます。 (2012年10月13日 20時) (レス) id: 28afe10a0d (このIDを非表示/違反報告)
miwasan(プロフ) - この作品のヒョクが一番すきです 決して甘甘なストーリーじゃないんだけど『早く気づいてwww 』てゆうムズムズがたまらないです(´ω`)更新のたびにテンション上げさせてもらってるので頑張って下さい♪ (2012年10月13日 19時) (レス) id: 980b21fd72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とまと | 作者ホームページ:http://twitter.com/Its_U_hyuk
作成日時:2012年9月9日 9時