白昼夢で会いましょう。(ym×in) (ページ2)

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side ym

うわ最悪。

「声に出てるよ、やま」

今流行りのゲーム機を持って立ち尽くす俺と、思わず出た悪態を注意する裕翔。

…の目線の先には、でっかいソファーですやすや眠る伊野尾ちゃんがいた。

「このソファーで寝られたらテレビゲームできないじゃん！せっかく知念が乗り気になってくれたのに！！」

「仕方ないよ、いのちゃん今朝生放送だったんだからさ、」

しょうもない事で駄々をこねる俺に裕翔は真っ当な意見を浴びせた。

そりゃそうだ、朝2時ぐらいから起きている伊野尾ちゃんを休ませないわけにはいかない。なんてったって今日は自分たちの本業であるコンサートライブなのだ。

「いのちゃんのすやすや顔可愛いよね～」

ちょっと不機嫌な態度も、メンバーの前だからできるんだってわかってる。

本当は最悪だなんてちっとも思ってないのだ。

裕翔もそれを知ってて、俺の不機嫌を気にする事なく伊野尾ちゃんに絡みにいく。寝てるけど。

「りょーすけ！ゲームは…、ってあれ？！いのちゃんが寝てる！！」

「伊野尾ちゃんにテレビの前のソファー占拠されたからゲームは出来ないわ、ごめん。」

「寝てるいのちゃんも可愛い！！」

なんだかんだ最近伊野尾ちゃんに懐いている知念は、寝ている彼を前にごきげんだ。

何もしないのに懐かれる伊野尾ちゃんと、長年財布として奉仕しているというのに無下にされる俺、何故なんだ…

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