500:寝息の傍ら ページ46
──────…‥
ﾚﾅ「すみませんね！お付き合いが始まった二人の邪魔して」
ｳﾆｮｸ「…いいえ」
車に乗り込むとﾚﾅが大声をあげながら項垂れる
「結構飲んだんじゃない？」
ﾚﾅ「楽しかったの。ﾄﾞﾝﾍとﾋﾁｮﾙさんのやりとり面白いし、ﾘｮｳｸは二人がﾁｭｰしてたって騒ぐし」
「しっ…してないよ！」
ﾚﾅ「そうなの？……じゃあ、私見てないから今ここでしていいよ！ほらっ！ほら！」
慌てる彼女の様子をわかってか
そう言って顔を両手で覆い隠しながらも
しっかり指の隙間から覗き見る、完全な酔っ払い
ｳﾆｮｸ「だいぶ酔ってるな(笑)」
「気にしないであげて下さい」
ｳﾆｮｸ「うん」
ふと後部座席にいるAﾐﾗｰ越しに目が合った気がした。
ﾚﾅ「…ﾋｮｸよろしくね。私、来週帰るし」
ｳﾆｮｸ「帰る？」
「あれ、もうだっけ？結婚式」
ﾚﾅ「うん。また1人幸せなｶｯﾌﾟﾙを見届けてくるよ」
ｳﾆｮｸ「友達の結婚式？」
ﾚﾅ「後輩のね。ついに年下まで結婚するようになって来ちゃって……Aが一人になるから何かあったら飛んで来てね」
ｳﾆｮｸ「あぁ、うん」
”過保護なんだから”と言いながら彼女が笑う
ﾚﾅは、Aの肩に寄り掛かりながら目を閉じて
今にも眠ってしまいそうで
またﾐﾗｰ越しに目が合って、彼女がはにかむ。
ｳﾆｮｸ「ﾚﾅっていつからいないの？」
「明後日のお昼に行くって言ってました」
ｳﾆｮｸ「その日、ﾊﾞｲﾄは？」
「ないです。引越しでﾊﾞﾀﾊﾞﾀしてたから、久しぶりにゆっくりできます」
ふいに聞こえて来る寝息とｳｲﾝｶｰの点滅音
ｳﾆｮｸ「……泊まり、行っていい？」
「ん？」
ｳﾆｮｸ「明後日」
「どうぞー」
ｳﾆｮｸ「いいの？」
「え、泊まりに来て…くれるんでしょう？」
やや緊張しながら言ったつもりが
こんなにもあっさりと
”どうぞ”だなんて言われると戸惑いを隠せない
「ｵｯﾊﾟ」
ｳﾆｮｸ「何？」
「待ってるね、楽しみに」
ｳﾆｮｸ「…うん」
「うん」
そのたまらなく愛おしい呼び掛けに
目が合わせられなかったのは
彼女との恋人らしいやりとりがくすぐったくて
どうしようもなかったからだと思う。
ｳﾆｮｸ「ﾚﾅが居なかったらよかったのに」
「うん？」
ｳﾆｮｸ「ううん、何でもない」
そういって僕は緩む口元を隠した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1548人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆうか - 3日前から寝る間も惜しんで読ませていただいています！ほんっとうにドキドキしたり泣いたり、、、とても楽しませてもらっています！ (2016年8月26日 0時) (
レス) id: 7dbae097be (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - おかめさん» こんにちは、ありがとうございます(^o^)夜寝る前の癒しになるよう、適度に更新できるようにがんばりますm(_ _)m (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - ともこさん» こんにちは。ラブラブな感じで多少は描けるようにがんばります(^o^)！ (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - りんさん» こんにちは、優しいお言葉ありがとうございます(^o^)！生活の隙間でちょこちょこ書きながらがんばります！ (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - MOONさん» こんにちは！ドキドキやらハラハラやら色んな爆弾を抱えながら書いています(｡-_-｡)笑 また見守っていただけると嬉しいです！ (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：とまと
x他1人 | 作成日時：2015年8月1日 23時
