499:帰り道 ページ45
「…こういうの、好きなの？」
ｳﾆｮｸ「どういうの？」
「こういうときの手」
みんなに見えないように手を繋いだり
誰かがいるってときにこっそり触れたがる素振り
気付かれてしまわないか、少しﾊﾗﾊﾗする
ｳﾆｮｸ「嫌だった？」
「…ううん」
嫌じゃない、むしろちょっと好き
その気持ちを込めてぎゅっと両手で彼の手を握る。
「何か変な感じ」
触れていることを戸惑わずに居られること
彼が優しく微笑んでくれていること
何だか心がふわふわとして、不思議でたまらない
ｳﾆｮｸ「僕は、ずっとこうしたかったよ。無視されてる間もずっと」
「それはごめんなさいって…！」
ｳﾆｮｸ「しばらく言い続けるから(笑)」
隣同士、肩を並べて話し続けて
何も食べずに店の個室に居座り続けていると
ｺﾝｺﾝとﾄﾞｱを叩く音がした
”失礼します”と言って店員がｺｰﾗを二つ持って来る。
ｳﾆｮｸ「あの、頼んでないんですけど」
二人してきょとんとしていると
”お連れ様からのご注文です”と言われて目を合わせた
ｳﾆｮｸ「向こうの誰かってこと？」
「もしかして…」
何となく、それが誰からのものなのかわかった。
食事を終えて会計をしようとすると
”全て頂いております”と言われてそのまま店の外に出る
ちょうどみんながいるのが見えて
私は、その人の元へと駆け寄って行った
「ﾋﾁｮﾙさん！」
ﾋﾁｮﾙ「泣き止んだか？」
「ご馳走様です。ありがとうございます」
ﾋﾁｮﾙ「何がだよ」
私がそう言うと腕を組み顔を逸らして、知らんふり
するとﾚﾅが近づいて耳元で話し掛けて来る。
ﾚﾅ「ﾋｮｸは酒飲めないからｺｰﾗにするけど、あいつは何がいい？って聞かれたから”ﾋｮｸと同じでいいと思います”て言っておいた」
「…ありがと」
何事もはっきりと言う人なのに
自分自身の優しさや気遣いは、決してひけらかさない。
ﾄﾞﾝﾍ「仲直りできたみたいだね？」
「あっ…お騒がせしました」
ﾘｮｳｸ「結局は普通に付き合うんじゃん、ｲﾁｬｲﾁｬしちゃって」
ﾚﾅ「ﾘｮｳｸってば(笑)」
みんなで笑い合う帰り道
さっきまで触れていた彼の手は、自然と離れたけど
胸の中は何だか満たされていた。
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ゆうか - 3日前から寝る間も惜しんで読ませていただいています！ほんっとうにドキドキしたり泣いたり、、、とても楽しませてもらっています！ (2016年8月26日 0時) (
レス) id: 7dbae097be (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - おかめさん» こんにちは、ありがとうございます(^o^)夜寝る前の癒しになるよう、適度に更新できるようにがんばりますm(_ _)m (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - ともこさん» こんにちは。ラブラブな感じで多少は描けるようにがんばります(^o^)！ (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - りんさん» こんにちは、優しいお言葉ありがとうございます(^o^)！生活の隙間でちょこちょこ書きながらがんばります！ (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - MOONさん» こんにちは！ドキドキやらハラハラやら色んな爆弾を抱えながら書いています(｡-_-｡)笑 また見守っていただけると嬉しいです！ (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とまと
x他1人 | 作成日時：2015年8月1日 23時
