492:無視 ページ38
電話の向こう側で聞こえる
”お疲れ様”と交わす人たちの声、小走りする靴の音
ﾘｮｳｸ「…あっもしもし」
「もしもし」
時間はちょうど日付が変わったばかり
生放送の終了直後と気付かされる。
ﾘｮｳｸ「何か言われたんでしょ？でもそこにAのﾏｲﾅｽな思考が加わってそんな風に思うんだよね」
「えっ…何でわかっ…」
ﾘｮｳｸ「とりあえず、何も聞いてないふりしてﾋｮﾝにも話聞いてみるから」
「ﾘｮｳｸさん……」
”付き合ってないかも”
たったその一行で心情を察してくれたことに
驚きを通り越して感心する
ﾘｮｳｸ「面倒臭いから本当は別れた方がいいって言いたいところなんだけどね」
「ひどい(笑)」
全てお見通し、かと思いきや
やや冷たい本音を残して彼はすぐ電話を切った
頬に涙の痕をつけたまま小さく笑う。
そのあとしばらくしてｳﾆｮｸからのﾒｰﾙが来て
私は恐る恐るそれを開いてみる
”次、いつ会える？”
ごめんとまた言われても嫌だけれど
平然と彼に会うことができる日なんていつだろうと
そのとき私は、返信を躊躇ってしまった。
──────…‥
ﾄﾞﾝﾍ「それからﾒｰﾙ返してないの？5日間も無視？」
「無視じゃなくて…考えてるっていうか……」
ﾚﾅ「いや無視でしょ」
ﾘｮｳｸ「ﾋｮﾝからしたら怒ってるようにも感じるよね」
「……はぁ」
三人からそう言われて何だか気が咎める
目の前にあるｽｰﾌﾟを口にすると想像以上に辛くて
少しむせながらｺｯﾌﾟの水を流し込んだ
ﾚﾅ「わかるよ、どんな顔して会ったらいいかわかんないんでしょ」
「うん」
ﾄﾞﾝﾍ「自信持てばいいのに」
ﾘｮｳｸ「でも…ｳﾆｮｸﾋｮﾝがほら、あの人の名前を出すのはやっぱり良くないよ」
ﾄﾞﾝﾍ「それは言えてる」
「ですよね？」
ﾘｮｳｸ「ｼｶﾄしてないでちゃんと会って話し合わないと」
もしこんな風にﾓﾔﾓﾔとすることがなければ
本当は今日だって”交際のお祝い”だったのかもしれない
それなのに会うことを恐れて
どうしたらいいかもわからなくて悩んで……
ﾘｮｳｸ「そういえば、今日ﾋﾁｮﾙﾋｮﾝも来るよ」
「えっ？きっ…聞いてないです」
ﾘｮｳｸ「今言ったもん」
どうせまた、ﾋﾁｮﾙにも同じように叱られる
そんな予感しかしなくて余計に気が重くなった。
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ゆうか - 3日前から寝る間も惜しんで読ませていただいています！ほんっとうにドキドキしたり泣いたり、、、とても楽しませてもらっています！ (2016年8月26日 0時) (
レス) id: 7dbae097be (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - おかめさん» こんにちは、ありがとうございます(^o^)夜寝る前の癒しになるよう、適度に更新できるようにがんばりますm(_ _)m (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - ともこさん» こんにちは。ラブラブな感じで多少は描けるようにがんばります(^o^)！ (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - りんさん» こんにちは、優しいお言葉ありがとうございます(^o^)！生活の隙間でちょこちょこ書きながらがんばります！ (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - MOONさん» こんにちは！ドキドキやらハラハラやら色んな爆弾を抱えながら書いています(｡-_-｡)笑 また見守っていただけると嬉しいです！ (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とまと
x他1人 | 作成日時：2015年8月1日 23時
