474:気持ちの段階-EH side ページ20
ｶﾞｳﾝが肩から落ちてはだける
少し覗かせていた素肌と下着が露わになって
迫り来るような視線に後退りしながら
彼女がさっき言ったことの意味が解っていく
ｳﾆｮｸ「ちょ…と、落ち着いて」
ﾐﾖﾝ「何それ。取り乱してるように見える？」
全くそうは見えないからこそ
彼女がしようとしていることが
その動機が、わからなくてこっちが混乱する
ゆっくりとまた唇を重ねられる
頭を過るのAの顔
一瞬離れた隙にﾐﾖﾝの細い身体を突き放した。
ｳﾆｮｸ「どういう……つもり」
ﾐﾖﾝ「痛っ！」
ｳﾆｮｸ「どんなつもりで…どういう気持ちでこういう…こと」
冷たい口唇、感情のないｷｽ
そう思ってしまうのが勘違いであって欲しい
僕に会えなくなるのを感じて彼女も
寂しさで気が動転しているんだと思いたい
ﾐﾖﾝ「避妊とかしなくても大丈夫だから。気にしないで」
ｳﾆｮｸ「……っ！」
ﾐﾖﾝ「だから。平気だってば」
少し苛立ちながら髪を掻き上げる
噛み合わない会話に自然と互いの視線も逸れていく
そんなことが聞きたかったんじゃない
そういうつもりもない
ｳﾆｮｸ「……こんなことできない」
ﾐﾖﾝ「ﾋｮｸ」
ｳﾆｮｸ「何で…何でこんな」
ﾐﾖﾝ「さっきから何が言いたいかわかんないよ」
何で、どうしての繰り返し
それは全て君の言動に振り回されてるからで
好きだからじゃなくて
好きだったからこそ、ちゃんと向き合いたいのに
ｳﾆｮｸ「こんなことして何になる…こういうことって、もっと順番が」
ﾐﾖﾝ「私たちとっくにｷｽしたりしてるのに」
ｳﾆｮｸ「だから違うってば！」
これまで見せたことがないような声を上げて
驚いて彼女の肩がﾋﾞｸﾘと動いた
申し訳なくなって脱げたｶﾞｳﾝを肩にかけてあげる
ｳﾆｮｸ「違うよ…違う」
ずっと言おうか迷っていた言葉
言おうとしているこの瞬間もまるで自信がない
ｳﾆｮｸ「ﾐﾖﾝは、僕のこと好き……？」
Aにはすんなり聞けたこと
きっとAも胸の中でずっと僕に問い掛けていたこと
”好き”という一番大切な気持ちの段階
息を飲んで、彼女の言葉を待つ
ﾐﾖﾝ「…ないよ。一度もそんなこと思ったことない」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1548人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆうか - 3日前から寝る間も惜しんで読ませていただいています！ほんっとうにドキドキしたり泣いたり、、、とても楽しませてもらっています！ (2016年8月26日 0時) (
レス) id: 7dbae097be (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - おかめさん» こんにちは、ありがとうございます(^o^)夜寝る前の癒しになるよう、適度に更新できるようにがんばりますm(_ _)m (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - ともこさん» こんにちは。ラブラブな感じで多少は描けるようにがんばります(^o^)！ (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - りんさん» こんにちは、優しいお言葉ありがとうございます(^o^)！生活の隙間でちょこちょこ書きながらがんばります！ (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - MOONさん» こんにちは！ドキドキやらハラハラやら色んな爆弾を抱えながら書いています(｡-_-｡)笑 また見守っていただけると嬉しいです！ (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：とまと
x他1人 | 作成日時：2015年8月1日 23時
