468:全然違う ページ14
頭の上を誰かに触れられているような
いたずらされているような
こういうときは、大抵ﾄﾞﾝﾍかｷｭﾋｮﾝだったりする
そしてｳﾆｮｸの近況なんかを聞いたりして
…会いたい肝心の本人は居ない。きっと来ない。
「風邪、治ったんだね」
「えっ…」
声のする方を振り返ろうとすると
ｺﾄﾝと頭に乗っていたであろう帽子が落ちる
ﾐﾇ「元気そうで安心した」
「あ、ﾐﾇ…くん」
誰でもなく、出勤するためにやって来た彼だった
予想外なせいではなくて
申し訳なさと気まずさで言葉が詰まる
「あ、こ、この前はごめんね、行く途中だったんだけど…」
ﾐﾇ「ううん。その代わりに今度ご飯食べに行こうよ」
「え…あぁ…」
恋人と断言できないひとの顔が浮かぶ
連絡の来ない好きな人
困って曖昧な返事をしてしまったのに彼は笑顔で
そのままｽﾀｯﾌﾙｰﾑへと入って行く
きっと来ない、と思っていながらも期待した
ﾚﾅが言う通りひょっこりと
現れるんじゃないかと内心ｿﾜｿﾜとした。
ﾐﾇ「18時だよ。お疲れさま」
「…お疲れさまです」
ﾚﾅ「もう？もう18時？遅いなぁ…」
普段は退勤となるとそそくさと帰り仕度をするのに
何かを待つようにﾚｼﾞ前に立つ
そんな彼女を横目に、私はその場を離れる
ﾚﾅ「ちょっ！ちょっと待ったーー！」
「なっ、何なに…」
私の制服の裾を掴んで引っ張ると
外を指さして無言で息を荒くする彼女
独特の興奮の仕方に驚く間もなく、視界に入る人
ｳﾆｮｸ「風邪、治った？」
「へ………？」
5分前に同じ事を聞かれた気がするけど
妙に恥ずかしくて、同じく返答に困るのは多分
この不意打ちの出来事に対応できないくらい
彼のことを考えていたからだと思う。
ﾚﾅ「じゃあ着替えてこようっと」
「知ってたんでしょ！何で教えてくれなかったの！」
ﾚﾅ「だってﾋｮｸが〜」
ｳﾆｮｸ「びっくりさせようと思って！」
「昨日もﾄﾞﾝﾍさんとﾒｰﾙしたけど、何にも言ってくれなかったし…」
ｳﾆｮｸ「お腹空いたし、ご飯食べに行こ」
着替えを急かすように手を振る
また同じ
さっきも同じ言葉を言われたのに違う
好きな人に言われたら、全然違う
「…うん」
小さく頷く
あなたにそう言われるのを待っていた
いつ会えるだろうと思っていた
心配してくれてありがとうと直接言いたかった。
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ゆうか - 3日前から寝る間も惜しんで読ませていただいています！ほんっとうにドキドキしたり泣いたり、、、とても楽しませてもらっています！ (2016年8月26日 0時) (
レス) id: 7dbae097be (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - おかめさん» こんにちは、ありがとうございます(^o^)夜寝る前の癒しになるよう、適度に更新できるようにがんばりますm(_ _)m (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - ともこさん» こんにちは。ラブラブな感じで多少は描けるようにがんばります(^o^)！ (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - りんさん» こんにちは、優しいお言葉ありがとうございます(^o^)！生活の隙間でちょこちょこ書きながらがんばります！ (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - MOONさん» こんにちは！ドキドキやらハラハラやら色んな爆弾を抱えながら書いています(｡-_-｡)笑 また見守っていただけると嬉しいです！ (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とまと
x他1人 | 作成日時：2015年8月1日 23時
