456:やっと会えた-EH side ページ2
ﾚﾅ「ﾋｮｸが一緒に行けばいいんだよ」
割とこういう無茶なことを言う彼女が
僕は嫌いじゃなかったりする
ﾚﾅ「私の代わりに一緒に行って、泊まって帰ってくれば？」
ｳﾆｮｸ「泊まって？！」
ﾚﾅ「今ちょっと笑った？ﾆﾔついたでしょ？」
少し考えただけで変な妄想が膨らむ
ﾆﾔける顔を手で隠すのに
覗き込まれながらﾚﾅに電車の切符を渡された
会えるのなら何でもいい
けれど、明日の午後から海外へ発つｽｹｼﾞｭｰﾙがある
握り締めながらどうするべきか考えた
他の誰かと一緒にいるAなんて想像できない
身勝手だってことくらい
呆れるほどわかるのに、どうしようもない
ｳﾆｮｸ「行くよ。行ってみる」
──────…‥
「大体ﾚﾅも一緒だと思ってたから来たのに！何でｳﾆｮｸさんが！」
さっきまで隣で穏やかな顔で眠っていた彼女
やっと会えた、好きと言ってくれた人は
僕の顔を見るなり不機嫌で
話にならないというように眉間に皺を寄せ
立ち上がってどこかへ行こうとする
「離して下さい」
ｳﾆｮｸ「やだ」
「変態、って叫びますよ」
ｳﾆｮｸ「じゃあ…口塞ぐ」
どうしてこんな態度なんだろう
他に好きな人がいるのに、と言われたら
それでお終いだけど僕もつい張り合ってしまう
話を聞いて欲しい
正直、何を話したらいいかわからないけど
本当に…唇を塞いでやると思った。
ｳﾆｮｸ「痛っ！」
意気込んでいたときに
飛び上がりそうなほど足を強く踏まれ声をあげた
あまりの痛さに膝を抱えていると
鞄を持って通路を駆け抜けていくAが見える
【××駅───…‥】
ｳﾆｮｸ「まさか…！」
痛い足を引きずりながらあとを追い掛けると
電車から降りている彼女が窓に映る
降りる人は他にいなくて、その姿を見失うことはない。
ｳﾆｮｸ「待って！ちょっ…A！」
改札の手前で追いついて腕を掴むけれど
こっちを振り向きもしない
急いで連れ戻さないと、すぐに発車してしまう
ｳﾆｮｸ「戻るよ。ほら早く」
少し強く乱暴に引き寄せたけれど、彼女は下を見て
それでいて肩を震わせているのがわかる
ｳﾆｮｸ「……A？」
彼女自身は首を振ることもなく無反応なのに
暗闇のﾎｰﾑに目から雫が落ちるのが見えた。
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ゆうか - 3日前から寝る間も惜しんで読ませていただいています！ほんっとうにドキドキしたり泣いたり、、、とても楽しませてもらっています！ (2016年8月26日 0時) (
レス) id: 7dbae097be (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - おかめさん» こんにちは、ありがとうございます(^o^)夜寝る前の癒しになるよう、適度に更新できるようにがんばりますm(_ _)m (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - ともこさん» こんにちは。ラブラブな感じで多少は描けるようにがんばります(^o^)！ (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - りんさん» こんにちは、優しいお言葉ありがとうございます(^o^)！生活の隙間でちょこちょこ書きながらがんばります！ (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - MOONさん» こんにちは！ドキドキやらハラハラやら色んな爆弾を抱えながら書いています(｡-_-｡)笑 また見守っていただけると嬉しいです！ (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とまと
x他1人 | 作成日時：2015年8月1日 23時
