484:ここにいるってこと-KH side ページ30
──────……‥
ｷｭﾋｮﾝ「あっ、ｴﾝｼﾞﾝついた」
僕たちは車内でじっと二人の乗る車を見ている
半ば無理矢理にAを押し込んで
ﾋﾁｮﾙはどこか満足気で、少し不安気な目をしてる
ﾄﾞﾝﾍ「ここからじゃ離れ過ぎてない？」
ﾋﾁｮﾙ「いいんだよ、これくらいで」
遠すぎず近すぎない距離と
まるで刑事の張り込みのような空気感
その沈黙に我慢できずﾋﾁｮﾙが”何か喋ろよ”と言うけど
他愛もないことも明日のｽｹｼﾞｭｰﾙも
今は考えてる余裕もないくらい展開が読めない。
ｷｭﾋｮﾝ「ここにいるってことは…」
ﾋﾁｮﾙ「ん？」
ｷｭﾋｮﾝ「ここにいるのは多分、ちゃんとAに気持ちが向いてるってことだよ」
ﾋﾁｮﾙ「…だな」
言い聞かせるようにそう口にして見たものの
ﾄﾞﾝﾍ「でも、何で今住んでるところじゃなくて前に住んでたﾏﾝｼｮﾝ？会いたかったら今住んでるとこに行くはずだけど…」
僕が抱く疑問をそのままﾄﾞﾝﾍに投げ掛けられると
何も答えられなくなってしまう
ﾗｼﾞｵから聞こえるｿﾝﾐﾝとﾘｮｳｸの笑い声が
妙に胸を苦しくさせる
じっと待つことにも飽きて来て
各々が目を瞑ったり携帯を触ってやり過ごした。
───「ﾄﾞﾝﾍさん！ｷｭﾋｮﾝさーん！」
しばらくして声が聞こえて
うっすらと粉雪のかかった窓から外を覗く
両手で大きな”◯”を作った彼女の姿が見えて
真っ先にﾋﾁｮﾙが飛び出して行く。
ﾋﾁｮﾙ「どうだったんだよ！」
「大丈夫でした…っていうのも変ですけど、ｳﾆｮｸさんなりに色々あったというか」
ｷｭﾋｮﾝ「で、Aもﾌﾗれなかったってこと？」
気まずそうに頷いて笑っている
同時にﾋﾁｮﾙが初めて安堵したようにも見えた。
ﾄﾞﾝﾍ「ﾋｮｸ！どこ行ってたんだよ、連絡つかないと心配するだろ？みんな探してたのに！」
駆け寄って強めに当たるその様子に笑いが起きながら
ﾋﾁｮﾙとAがそんなﾄﾞﾝﾍを止める
ふいにｳﾆｮｸが上着のﾎﾟｹｯﾄの中を見て見ぬふりをした
ｳﾆｮｸ「…ﾐﾖﾝの家の鍵、入ってたみたい」
ｷｭﾋｮﾝ「今から返しに行こうか？」
ｳﾆｮｸ「いや、今日はもう…会いたくない」
ｷｭﾋｮﾝ「そっか」
”会いたくない”
何があったのかはわからないけど、何となく察した
ｷｭﾋｮﾝ「ﾋｮﾝ…あのさ、」
みんなに背を向けてひっそりとｳﾆｮｸにつぶやいた。
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ゆうか - 3日前から寝る間も惜しんで読ませていただいています！ほんっとうにドキドキしたり泣いたり、、、とても楽しませてもらっています！ (2016年8月26日 0時) (
レス) id: 7dbae097be (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - おかめさん» こんにちは、ありがとうございます(^o^)夜寝る前の癒しになるよう、適度に更新できるようにがんばりますm(_ _)m (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - ともこさん» こんにちは。ラブラブな感じで多少は描けるようにがんばります(^o^)！ (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - りんさん» こんにちは、優しいお言葉ありがとうございます(^o^)！生活の隙間でちょこちょこ書きながらがんばります！ (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - MOONさん» こんにちは！ドキドキやらハラハラやら色んな爆弾を抱えながら書いています(｡-_-｡)笑 また見守っていただけると嬉しいです！ (2016年8月14日 23時) (レス) id: 423100b732 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とまと
x他1人 | 作成日時：2015年8月1日 23時
