55話 ページ13
不「…Aちゃん」
『は、はい』
不「念の為、なんだけど…ここに隠れてもらえる?」
不破さんが指した場所は
大きいクローゼット…?
不「クローゼットっぽいけど服とか入ってないから。気にしないで。あ、パンツ置いた方がよかった?」
『ばっ!?』
不「うそうそ(笑)ごめんね狭いのに」
『いえ…元はと言えば私のせいですから』
玄関に置いてあった自分の靴を手に持ち
指定された場所に隠れる
すぐに不破さんが玄関の通話ボタンを押し
不「はい〜どなたですか〜」
" 葛「…急にすんません、葛葉ッス」"
スピーカー越しに葛葉さんの声が聞こえた
不「お〜葛葉じゃん。どったの?」
" 葛「どったのって…」"
不「Aちゃんのこと?」
" 葛「……」"
不「残念ながらここにはいないけど、せっかく来たんだし上がっていきなよ〜」
そういうと
玄関を開ける音と
2人分の廊下を歩く音が聞こえた
私はより一層息を潜める
不「まあまあ座ってよ、モンエナいる?」
葛「わりぃ、貰うわ。喉カラカラ」
不「急いで来たんやねぇ」
葛「…ふわっちと、Aさんが出ていくの見えたから」
不「あー…嘘ついてごめんね?でもこっちにも事情があったんよ」
葛「なんの事情」
不「んー…」
不「まぁ正直に言うかぁ…」
不「Aちゃんがね?葛葉に合わせる顔がないって大泣きしとってさ〜」
…余計な事をバラされた
これじゃあどっちにしろ顔が合わせられない
葛「なんで、泣くんだよ」
不「わかんない?」
葛「…」
不「わかってるでしょ本当は」
葛「それ、叶にも言われた」
不「かなかなに先越されたか〜」
不「ね、ちゃんと考えてあげてよ」
不「葛葉は?」
不「Aちゃんの事どう思ってるの?」
葛「……」
葛「俺……は、」
葛「…Aさんを守りたいし大切にしたい」
不「それだけ?」
・
葛「……すき。俺を、選んで欲しい。」
葛「もう、好きな人が遠くへ行くのは、いやだ」
自分が抱えていた膝がガクガクと震え
私の目には、声にならない涙が溢れた
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Lu__A09(プロフ) - 何回か読ませていただいていて本人たちを配信等で見て来た後に見ると解像度が高過ぎて本当に面白いです。オタク新人だった私と推し始めて時間が経った私とで思う事が変わって本当に楽しいです。他な作品も読ませていただきます!! (5月17日 0時) (レス) @page34 id: ebf47e3a09 (このIDを非表示/違反報告)
HAL(プロフ) - てぇてぇ摂取過多でちにそうです、、神作品過ぎて作者様推せるいや推させてくださいありがとうございます(?) (2023年3月5日 22時) (レス) @page34 id: b6020486c6 (このIDを非表示/違反報告)
なこ - 2人の彼女を1人で味わってしまっていいんでしょうか?!もう幸せです!ありがとうございます! (2023年1月10日 21時) (レス) @page31 id: 5dfab54a96 (このIDを非表示/違反報告)
しゃぼてん(プロフ) - 好き以外の言葉が出ません!!読み始めたら手がとまりませんでした!!ありがとうございました!!! (2022年11月5日 11時) (レス) @page34 id: 6bed1bb593 (このIDを非表示/違反報告)
コッタ - 前作が大好き好きで、久しぶりに覗いて見たら、葛葉の出てる?!って思いすぐ読んじゃいました笑今作も前作同様にとても素晴らしい作品だなと思いました!天才すぎます!!ありがとうございました!そしてお疲れ様でした! (2022年10月14日 22時) (レス) id: 1873027507 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わさこ | 作成日時:2022年3月28日 15時