あなたの声に溺れて 3

110話_side葛葉 ページ19

黛「なんか、変に緊張する」


明「お、おれも…」


不「ここまできたらみんな共犯だぞ〜」


椎・赤・本・笹「「「だぞ〜」」」













葛「みんなそろってんねぇ」














今日はついにクリスマス


俺はイベント事にはあんまり興味ねぇけど


今日ばかりは気合いを入れざるを得ない











時刻は17:50





もうすぐ委員長とりりむがAを連れてくる
















椎「それにしても葛葉がこんな粋なことするとはなぁ〜」


剣「なんで僕まで…」


ド「まあまあ、せっかくのパーティなんだ。楽しもう」


本「クリスマスに結ばれたらロマンチックやな〜」

















ここのメンツは全員共犯








今日こそ















Aと叶にくっついてもらう
















葛「お前らもなんだかんだノリノリだっただろ」


赤「こういうの大好き」


笹「かなかなはいつくるん？」


不「18:30に来てって言っておいたよん」


明「ナイス」
















約1か月前から計画していたこの犯行(言い方)


どうせなら思いっきり叶を驚かせたくて


りりむと委員長にAをとびきり可愛くするように交渉しておいたんだが…

















葛「本当にあいつで良かったのかよ」


笹「大丈夫やて」


椎「あの二人ならやってくれるわ」


ド「楽しみだな」
















俺には女の洋服どうこうはわからないからな


ふわっちに頼もうかと思ったけど


黛と三枝師匠に死ぬほど止められた











危険だとかなんとか…なんでだ



















ガチャ
















月「おまたせしました」


り「やっほ〜！みんな久しぶり！」















椎「遅いで〜待ちくたびれるかと……！！！」


















椎名が途中で言葉を発するのをやめた




いや、やめたと言うよりは
















『お、お疲れ様です…！』
















驚いて口が塞がらないという感じ















葛「……まじか」
















それはここにいる全員、例外ではない















笹「…これは勝ったな」


『へ？』
















白いニットに水色のスカート


緩くウェーブがかかった髪にも水色のリボンがついている


軽く化粧もしているのか


いつもより色っぽく見えた

















不「…えっちかわいいってやつ？」
















…まさにそれ


















あまりの衝撃に


俺は頭を抱えるしかなかった

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