87話_side葛葉 ページ42
葛「てめ……！」
黛「どーも、初めまして、俺は黛灰。あなたは？」
今にも掴みかかりそうな俺を制して
黛は前に出て淡々と話し出した
こいつが誰かわかっててわざと名前を聞く黛の行動に誰もその先の予想がつかなかった
春「黛さんでしたか！初めまして、足立春樹と言います！お会いできて光栄です！」
不「……不破で〜す」
明「三枝明那です」
春「メッシャーズの皆さんでお集まりだったんですね。初めまして、それから葛葉さんと……」
ゆっくりと叶の方を向いた
春「…叶さんもいたんですね」
まるで今気づきましたと言わんばかりの言葉と
なんとも言えない憎悪を含んだ視線を向けていた
叶「……ども」
黛「ねぇ、足立くん…だっけ？」
春「あ、はい！」
黛「てっきり今日は僕達で最後だと思ってたんだけど、足立くんも遅いんだね？」
春「そう、ですね。下っ端なんで、雑用とか色々」
黛「ふーん…あ、そうだ」
黛「足立くんは事情聴取とか受けた？大変だったよね、俺も叶さんたちも随分と箱詰めにされたもんだよ。同級生だったんでしょ？Aと」
春「！！！！！」
黛「同級生なら心配だよね…早く見つかるといいとは俺も思ってるんだけど」
黛は戸惑うことなく淡々と口にしていく
だけどその口ぶりはや表情は一見冷静でも
俺たちにはわかった
こいつ、めちゃめちゃに怒っている
春「…もちろん僕も受けました。こんな時にお役に立てなくて…同級生として不甲斐ないです」
不「……ﾁｯ」
明「ちょ、ふわっち(小声)」
春「あの…もういいですか？僕まだ仕事が残ってて」
黛「あぁ、ごめんね。お互いAの無事を祈っていよう。お仕事頑張ってね」
春「…失礼します」
そう言うとあいつは早足でみんなの横を通った
その時だった
俺の横を通った時
よく知った「香り」があいつからした
人はそれぞれ色々な匂いをまとっている
ライブという期間を経たからこそわかる香りだった
突然、横にいた叶が両手で顔を抑えて
その場にしゃがみこんだ
明「かなかな！？！？」
葛「おい叶！？どうし…」
叶「…ちゃん、」
黛「叶さん…」
叶はボロボロと大粒の涙を流していた
叶「Aちゃ…の、匂いがした…っ」
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みよ - めっちゃ面白かったです！！私はあんまりしんみりしたのは読まないんですが、わさこさんのは、すごくなんと言うかグッと来て、、後半ずっと泣いてました。これからも頑張ってください！！続編も楽しく読ませていただきます✨😌✨ (2022年7月18日 21時) (
レス) @page47 id: 5a9946419b (このIDを非表示/違反報告)
木犀 - 夢主ちゃん可愛いわたしと結婚しない…？？ (2022年6月9日 23時) (レス) @page10 id: 00cc6f52eb (このIDを非表示/違反報告)
Rey - てぇてぇ....心停止 (2022年2月9日 10時) (レス) id: 2f97776fd5 (このIDを非表示/違反報告)
わさこ(プロフ) - 豆腐さん» 豆腐さんこんばんは！お祝いの言葉とても嬉しいです☺️豆腐さんからの応援がいただけるとの事なので続編も気合いを入れて頑張ろうと思います！！ (2021年11月11日 19時) (レス) id: 55f6f75309 (このIDを非表示/違反報告)
わさこ(プロフ) - コッタさん» コッタさんこんばんは！ありがたいお言葉、大変恐縮です！コメントがなくともコッタさんの波動を感じておりました(私は何者)続編も頑張りますのでぜひ気軽に見に来てください！ (2021年11月11日 19時) (レス) id: 55f6f75309 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わさこ
| 作成日時：2021年10月3日 15時
