浮気されたから仕返した【稲荷崎】

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『遅い…』

あのあとゲーセンに寄った



角名はなんでも器用にこなして
UFOキャッチャーで人形をいっぱい取ってくれた


「ちょ、トイレ行ってくるから待ってて」
と、言われてから20分



『帰ってこえへん、クソしてんのか』


口が悪いのは気にするな

トイレの方行ってみるか、もしかしたら角名
迷子かもしれへんしな




『トイレってどこや？
あ、おった 角ｯ』


おったのはベンチで目を冷やしてる角名やった

そっか、自分ばっかり辛い思いしてると思ってた

あんな平気な顔してるし大丈夫やと勝手に思ってた


『角名…』

「ごめん、ちょっと暑くてさ
目を冷やして『無理せんでええよ』は」



気づいたら抱きしめてた
角名の顔が見えへんように


『気付かんくてごめんな
角名も傷ついてたよな』



角名はなにも言わず
しばらくした後


「ありがと、楽になった」

『その代わり私の服はびちゃびちゃやけどな』

「ふっ」

『ははっ』



ちょっとは役に立てたみたいでよかった


『そろそろ帰ろか、て、何してんの』


誰もおらんところを抱きしめてた


「A細かったなと思って、
それに胸は、、C?いやDはあっ『ちょっと黙ろか？』」




めちゃめちゃ元気やんか


『角名方向どっち？』

「こっち」


一緒の方なんや




　


『角名最寄どこ？』

「2個先」



一緒やな…



　


『角名家の方どっちや』

「こっちだよ」


　


ちょっと待って




　

『めっちゃ嫌な予感するけど
あんた一人暮らしか？』

「うん」

『もしかしてこのマンション？』

「このマンションだね」





あっそう

『はぁ？！なんで今まで言わんかったん？！』

「いや聞かれてないし
俺綾送って帰ってるから家着くの遅いし」

『怖いわぁ、怖いわぁ』

「まぁこれも運命だよね」




ﾁﾝｯ


「階は流石に違うかったね」

『一緒なら流石に気付くわ！
今日はありがと、角名おらんかったら
多分耐えられてなかったと思うし』


『わっ』

腕を引っ張られて
角名の意外としっかりしてる胸に顔面強打

痛い


「俺もAいて助かった
意外としっかりしてるは余計だけど」


口に出てたんかい


「てかそろそろ苗字で呼ぶのやめてくんない」


なんなん急に


『いきなり呼んだらおかしない？』

「いいんだよ、匂わせ匂わせ」

『じゃあ、倫太郎…』

「可愛いじゃん」



あの、腰撫でるのやめてもらって良いすかね

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