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〜貴方 side〜
昨日研磨に言われたことを少しだけ、
てつくんのことを相談したとは言わないで伝えた。
そしたらてつくん、またびっくりしちゃって
「……なんなのあの子……」
『……アレは告白っていうか……研磨が私のことそんな目で見るわけない』
「いーやなんで。それは分かんないよ。こんな可愛いくて優しくて守りたくなる幼なじみいたら誰だって好きになるよ」
『……』
その“誰だって”の中には
私は含まれて、ないんだろうな
「てか研磨、なんで俺にそんな嘘ついたんだよ」
『……ね』
「……」
あと数メートルで家に着く、というところでてつくんは黙り込んだ。
え、なに、
ずっと話してたのに急に黙るからびっくりする……
でもてつくんは何も話さないまま。
私の家の前に着いてしまって
「……A、また明日な」
『うん』
いつも通りバイバイと手を振って別れた。
研磨が何を考えてるのか全然分かんない……。
翌朝、教室に来た研磨を問い詰めたら
「なんでなんも進歩してないの……」とゲンナリされた。
いや意味わかんない……
「Aはどうしたら……あいいや。言わない」
『え、なに？ そこまで言って言わないはナシでしょ』
「いい。クロに言う」
『えぇ……』
ダメだ全然分かんない。
モヤモヤしたままお昼休みになって、お弁当を持って美術室へ向かった。
教室に入ると、
『あ、てつくん……』
もう既に来ていたてつくんが
縦かけてある私の絵を見ていた。
声をかけると振り向くてつくん。
「……やっぱAってすげーな」
『……へへっ』
「めっちゃ綺麗。語彙力なくて申し訳ないけど、ほんとに、1億とかで買い取って部屋に飾りたい」
『1億も持ってないでしょうに』
「そんくらい！ 綺麗な絵ってこと！！」
『んふふ、ありがとう』
私は席に着いてお弁当を広げた。
なのにてつくんはまだまじまじと絵を見ている。
『ねえもういいよ。食べよ？』
「これコンクールとかに出さねえの？」
『これは出さないかなぁ』
「そうなんだ」
そう言うとてつくんはようやく椅子に座った。
ふたりで話しながらお弁当を食べるなんてあんまりない。
進路のこと、部活のこと、誰もいない空間でふたりで話した。
朝の研磨の言葉も。
“なんでなんも進歩してないの……”
それを言ったらてつくん、目を丸くしてまた黙り込んじゃって。
少ししてから言った言葉は「俺がビビりなだけっすね」という
これまて真意の分からないものだった。
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ChachaY - ストーリがもう最高です！！黒尾大好きなのでとっても満足しております！なんか言葉に出来ないほど好きです！これからもがんばってください！ (2月10日 19時) (
レス) id: f1e76f7be4 (このIDを非表示/違反報告)
ウォン(プロフ) - 更新うれしいです！これからも応援しています！ (2月6日 3時) (レス) @page29 id: 120d94ae6d (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 初コメ失礼します！夢主ちゃん可愛すぎません！？私得すぎる...これからも愛読させていただきます...！頑張ってください！ (2月3日 12時) (レス) @page17 id: ea9d7cae20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハルカ | 作成日時：2024年2月1日 0時
