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〜貴方 side〜
絵が、ようやく完成した。
淡いピンクの桜の絵。
私は1歩離れて絵を見る。
……うん、満足だ。
絵の具が乾いたらてつくんと研磨に見せよう。
美術室を片付けて時計を見ると18時30分。
少し早いけど体育館に行くことにした。
もう少しでインターハイの予選が始まる。
春は終わるのに夕方の風はまだ冷たい。
ローファーを脱いで体育館の横の扉から入る。
すると誰よりもはやくてつくんが私を見つけてくれて。
夜久先輩に何か話すと
パタパタとこっちに駆け寄ってきてくれた。
「わざわざごめんな」
『ううん。何か手伝うことある？』
「……や、無いから大丈夫。危ないから上で見といて」
『分かった』
てつくんに言われた通り、私は2階のギャラリーに登って手すりに身を預けた。
てつくんのレシーブってお手本みたいに綺麗。
バレーやったことないからちゃんと知ってるわけじゃないけど
ふたりと知り合ってからずっと見てきた。
からなんとなく分かる。
てつくんがバレーしてる姿見る度に、好きが募っていくような気がする。
全国に行ってほしいな
てつくんと研磨のバレーを少しでも長く見ていたいな
……なんて。
ふたりはいつまでも同じままじゃないのは分かってるのに
本当はこのままがいいって思ってしまう。
てつくんが変なことを言って、研磨が無視をして、悲しむてつくん。そんなふたりを見て笑う私。
学校に来れば隣に研磨がいる。
体育館に来たら、バレーをしているみんながいる。
今、この瞬間に時間が止まればいいのに。
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ChachaY - ストーリがもう最高です！！黒尾大好きなのでとっても満足しております！なんか言葉に出来ないほど好きです！これからもがんばってください！ (2月10日 19時) (
レス) id: f1e76f7be4 (このIDを非表示/違反報告)
ウォン(プロフ) - 更新うれしいです！これからも応援しています！ (2月6日 3時) (レス) @page29 id: 120d94ae6d (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 初コメ失礼します！夢主ちゃん可愛すぎません！？私得すぎる...これからも愛読させていただきます...！頑張ってください！ (2月3日 12時) (レス) @page17 id: ea9d7cae20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハルカ | 作成日時：2024年2月1日 0時
