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〜孤爪 side〜
不器用すぎる。Aは。
感情を表に出すのも下手だし
こう！ って決めたら思考が固まっちゃうあたりも。
「……試しにおれと付き合ってみる？」
『え？』
Aは驚いておれの腕の中から身を引こうとする。
から大人しく腕を離した。
「おれと試してみて、大丈夫そうだったらクロに告白してみればいいじゃん」
まぁ、Aの答えは分かってるんだけど。
『……しないよそんなこと』
ほらね。Aはそんなことしない。
真っ直ぐにおれの目を見て言う。
『……そんなこと、しなくていい。
てつくんと研磨の邪魔、したくない』
「邪魔じゃないんだって」
『……』
「何度だって言う。あの夏のこと、たしかにおれは申し訳なく思ってる。Aをひとりにしたこと。
でも、だから一緒にいるんじゃない。
あれがなくてもおれはAとずっとこの距離感でいたいよ」
『……』
「逆におれみたいなこんな暗くて話してもつまんないヤツと一緒にいてくれるAに感謝だよ」
『……けんまぁ』
Aは眉間に皺を寄せて唇を噛む。
泣きそうなのを我慢するときの癖。
そんなAの頭をおれはわしゃわしゃと雑に撫でた。
「てか、自己評価低すぎ。Aは可愛いし頭いいし頑張り屋さんだしお人好しで優しいいところいっぱいある」
『な、なに急に』
「さっき自分のこと卑下しまくってたから」
『……』
「だから自信持ってよ」
『……ありがと、研磨』
そう言ってAは笑った。
その顔が好き。恋愛的な意味じゃなくて
Aが笑ってると嬉しくなる。
あの事件があってから、Aはしばらく笑わなくなって余計に実感した。
おれはAの笑ってる顔をそばで見れたらいいやって。
だからおれがAのそばにいさせてもらってるのは、おれのため。
毛頭そんな気はないけど絶対に一生離れてやったりしない。
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ChachaY - ストーリがもう最高です！！黒尾大好きなのでとっても満足しております！なんか言葉に出来ないほど好きです！これからもがんばってください！ (2月10日 19時) (
レス) id: f1e76f7be4 (このIDを非表示/違反報告)
ウォン(プロフ) - 更新うれしいです！これからも応援しています！ (2月6日 3時) (レス) @page29 id: 120d94ae6d (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 初コメ失礼します！夢主ちゃん可愛すぎません！？私得すぎる...これからも愛読させていただきます...！頑張ってください！ (2月3日 12時) (レス) @page17 id: ea9d7cae20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハルカ | 作成日時：2024年2月1日 0時
