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〜貴方 side〜
通話を切るタイミングを逃してしまった。
『……』
「まさかまだ学校？」
『……うん』
てつくんは勘も察しもいいからこういうときにすぐに気づかれるのは分かっていた。
それにここで誤魔化してもてつくん相手に嘘は通用しない。
私は大人しく認めるしかなかった。
「待ってて今行く」
『いい、大丈夫。ひとりで帰れる』
「ダメだろ暗いし。まじですぐ行くから明るいところいて。絶対動くなよ」
一方的にてつくんがそう言って通話は切れる。
……ほんとに申し訳ないことしたな
私はてつくんに言われた通りに明るいところを探した。
校門の前が開けていて街灯にも照らされていたし分かりやすいからそこで待つことに。
すると、
「A、！」
10分ほどでてつくんは来てくれた。
……走って、息を切らして。
本当に申し訳ない……
大丈夫になるって言ったのに
結局こうしててつくんを頼ってしまう。
てつくんは私の前に来ると
膝に手をついて息を整える。
『……ごめんてつくん』
「……んーん。今日部活短くて走り込み無かったからちょうど良かった」
顔を上げてそう笑うてつくん。
額には汗が滲んでいる。
「それにゴールデンウィークしばらく会えなくなるから、Aに会えてよかった」
……なんでこんなに、優しいの。
私が罪悪感持たなくていいようにそうやって言ってくれるんだ。
帰りますよ〜、って
怖くないように優しく手を握ってくれて。
そのままゆっくりと歩幅を合わせて歩き出す。
『……』
「絵描いてたの？」
『……うん』
「ほんっとにAは絵上手いかんなぁ……完成したらまた見せてな」
『ん、』
ああダメだ。本当に、ダメ。
言っちゃいけないのに
好きって気持ちが溢れてしまう。
伝えたらてつくんは困る。私なんてお荷物だから。
「……Aどした？」
『……なんでもない』
「なに、俺の優しさに惚れちゃいました？」
『……違う』
「ははっ、違うかー。残念」
……残念、じゃないでしょ
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ChachaY - ストーリがもう最高です！！黒尾大好きなのでとっても満足しております！なんか言葉に出来ないほど好きです！これからもがんばってください！ (2月10日 19時) (
レス) id: f1e76f7be4 (このIDを非表示/違反報告)
ウォン(プロフ) - 更新うれしいです！これからも応援しています！ (2月6日 3時) (レス) @page29 id: 120d94ae6d (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 初コメ失礼します！夢主ちゃん可愛すぎません！？私得すぎる...これからも愛読させていただきます...！頑張ってください！ (2月3日 12時) (レス) @page17 id: ea9d7cae20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハルカ | 作成日時：2024年2月1日 0時
