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〜黒尾 side〜
Aの手伝いをしようと水道のところに言ったら
1年の中山に手を握られて、怯えた様子でいた。
あの事件からAは、男の人が苦手になって
ゆっくりと克服していったものの
今でも急に触られたりすると怖がる。
「なにしてんだよ」
怖がらせないようにそう言うと
Aはゆっくりとこっちを見た。
助けて、って怯えた目で。
「あ、や……」
「とりあえず手、離して」
「……すみません」
「いや怒ってないよ。中山は体育館行きな。みんなアップ始めてる」
「……はい」
中山はビビったのか、小走りで体育館に戻って行った。
俺はAの隣に立つ。
……いや、Aは俺のことも、
怖がるかもしれない
「……俺のこと、怖い？」
『怖くない、全然、怖くない』
「……手、握ってもいい？」
『……ん、』
Aが大丈夫そうなのを確認して
その震えた左手に自分の右手を重ねた。
それでも怖がってないから、手を握ると
『……てつくんすごいね』
Aはそう言う。
「……なにがだよ。全然すごくねえよ」
ずっと何年経っても
Aのことを助けられない。
いつもいつも間に合わない。
Aの手の震えが収まったのを確認して手を離した。
ドリンク、はやく作らねえと。
ふたりで水道に並んで大量のドリンクを創る。
『……ねえてつくん』
「ん？」
『……私、大丈夫になるから、もうてつくんも研磨も私のこと気にしなくていいんだよ』
「……」
俺は思わず手を止めた。
Aもそれが見えてるはずだけど
わざと気づかないフリをしてるのか
淡々とドリンクを作る。
『……なんてね』
「……俺はAのそばにいたいからいるだけ」
『優しいんだね』
「……そういうことにしといてもらおうかな」
『ふふ』
……ほんっとうに
俺らの関係性って何？
友人？ 幼なじみ？
……俺と研磨の罪滅ぼし……？
……好きって、言えたら楽なのにな
まぁAは俺のことなんとも思ってないんだろうけどな
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ChachaY - ストーリがもう最高です！！黒尾大好きなのでとっても満足しております！なんか言葉に出来ないほど好きです！これからもがんばってください！ (2月10日 19時) (
レス) id: f1e76f7be4 (このIDを非表示/違反報告)
ウォン(プロフ) - 更新うれしいです！これからも応援しています！ (2月6日 3時) (レス) @page29 id: 120d94ae6d (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 初コメ失礼します！夢主ちゃん可愛すぎません！？私得すぎる...これからも愛読させていただきます...！頑張ってください！ (2月3日 12時) (レス) @page17 id: ea9d7cae20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハルカ | 作成日時：2024年2月1日 0時
