手を、2【五条悟】

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〜貴方 side〜

夜。レストランでディナーを予約していたので身支度を整え直して外に出た。


ホテルの最上階のレストラン。
東京の夜景が見渡せるところ。


わぁ……

イケメンと夜景と美味しいご飯。

最高。私が誕生日かな？ 私がプレゼントもらってるよね




「んふ、可愛いねぇ」

『なにがよ』

「顔に“悟大好き♡”って書いてあるよ」

『……』




私は悟から目を逸らしてグラスに注がれたジュースを飲んだ。

図星なんだ、と悟が笑うのが横目で見える。




「体調どう？ なんともない？」

『……うん。全然大丈夫』

「よかった」




こんなときでも私の体調気にしてくれるなんて
本当に優しい。好き。




『あと何十回でもお祝いするからね』

「うん。俺も。Aの誕生日、あと100回はお祝いする」

『ふふ、100回かぁ。わかった。長生きしようね』

「うん」




少し遠回りをしてクリスマスのイルミネーションを見てから家に帰った。

まだプレゼント渡せてなかったから
隠しておいた紙袋を悟に差し出す。




「え、もう十分もらったのに……」

『まだなにもあげてないよ(笑)』

「え、夜もして朝もしてディナー行ってイルミネーション見て……もう俺十分幸せなんだけど」




……そ、そう言ってもらえるのはありがたいけど……

悟にどうしてもあげたいものだから。


紙袋を悟の手に握らせた。




「ありがとう、開けるね」

『うん』




一緒にソファーに座って、悟は紙袋を開ける。

中に入っているのは
腕時計。




「……っ、」




悟は時計を手に取り目を見開いた。


え、待って、変、だったかな……




『……さ、悟が好きそうなの選んだんだけど……』

「好き。めっちゃ好き。え、時計贈る意味知ってる？」

『知ってるよ、』




“あなたと同じ時間を刻みたい”




「……あー、嬉しすぎる。ありがとう。本当に嬉しい」




よかった、喜んでくれたみたいで。




『ふふ、ずっと一緒にいようね』




私は悟を抱きしめた。




あと何十年だって。


悟と一緒に。




生まれてきてくれてありがとう。


心の底から、




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五条先生、お誕生日おめでとうございます！！！
大好きです！！！！

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