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〜貴方 side〜

え、と混乱している間にも悟は

私の肩を押して


ソファーに組み敷く。




「……」

『……悟……?』




そこで悟は動きを止めた。


私を見下ろす悟。

その表情は、読めない。なにを思っているか分からない。




「……やばい我慢できないかも」

『……うん』

「30超えた大人がマジでかっこ悪い……」




……そうだ

病院にいる間に悟から聞いた。
私の5歳年上だって。



悟は少しだけ顔を赤くして
それを隠すように手で顔を覆う。



そんなこと全然気にしないし、
かっこ悪い、わけ、ないのに……




『そんなこと言ったら私、アラサーなのに、しょ、処女だよ……?』

「はっ? 煽ってる?」

『煽ってない!!』




もーなんで! 頑張って言ったのに!!!


ポカ、と叩こうとする私の手を悟は見もせずに止めた。



そして青が近づいてきて目を閉じる。



ちゅ、ちゅ、と

啄むみたいなキス。




甘くて優しくて

幸せで


溶けちゃいそう。




目尻に涙が浮かぶ。


そんな私を見てか、悟の温もりが離れた。




「A……? ごめん頭痛い……?」




優しい優しい声。


あぁ私、この人に出会えて幸せだと

心の底から思う。



気持ちが溢れて

どうしようもないんだ。




悟の白い頬に触れた。


不安そうに青が揺らぐ。




『……幸せすぎて、死にそう』

「……ははっ、なにそれ。死なれたら困る。やっと捕まえたのに」




そうして悟はまた、私にキスを降らす。


唇、おでこ、目、頬、鼻、首____




『……さとる』

「ん?」

『好き。大好き』





愛してる

その言葉は、悟に口を塞がれて言えなかった。


唇を舌でなぞられて少しだけ口を開けると
そこから熱い舌が入ってきて



悟の大きな手が、Tシャツの裾から入ってきてお腹に触れる。



その指先が胸に触れる寸前。

悟の唇が離れて、私は目を開けた。



銀の糸がプツリと切れる。



悟が、頬を赤くして私を見ている。




「……いい?」

『…………ん、いい、よ』

「……死ぬほど優しくする」




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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , さしす組   
作品ジャンル:恋愛
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ゆかり(プロフ) - このまま結婚して、子供産まれるまで書いて頂くことは可能でしょうか? (11月21日 22時) (レス) @page33 id: a64b7436ba (このIDを非表示/違反報告)
ああ - 少々遅れましたが、完結おめでとうございます!前世で幸せになれなかった二人が来世では幸せに生きていけると分かったときには涙が止まりませんでした。これからの二人の幸せをずっと願っています。 (11月21日 1時) (レス) id: 26843e8005 (このIDを非表示/違反報告)
白うさ - 夢主ちゃんと五条、、ずっと二人で幸せに過ごしてくれ、、!!完結おめでとうございます!!! (11月19日 21時) (レス) id: 733585db8f (このIDを非表示/違反報告)
にゃにゃにゃ(プロフ) - 涙腺崩壊しました。ずっとずっと幸せを祈ってます! (11月19日 17時) (レス) @page29 id: 33d0eba731 (このIDを非表示/違反報告)
あひゃひゃひゃしゃしゃ - 神すぎますた (11月19日 16時) (レス) @page29 id: 540adac644 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハルカ | 作成日時:2023年11月16日 15時

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