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〜貴方 side〜

外で待ってる
と悟からの連絡をエレベーターで確認して

私は慌てて外に出た。




『悟っ!』




自動ドアのすぐ横に久しぶりに会う大好きな人がいて駆け寄ると

悟は目を丸くした。




「ちょ、そんな急いで来なくてもよかったのに」

『……悟に会いたかったから……』

「……あんま可愛いこと外で言わないで」




行こ、と悟に手を握られて夜の東京を歩く。


思えば悟の家に行くのは2回目だ。

なんか今更緊張してきた……




「傑、家にいんの?」

『え、うん。いるよ』

「じゃあ傑と夜ご飯食べたんだ」

『うん』

「ずる。俺だってAと夜ご飯食べたい」




……なんかほんと、口調は高専時代の感じなのに中身は先生になってからの甘えん坊な悟で




『……ふふっ』




可愛くて勝手に笑いが零れちゃう。




「なに笑ってんの」

『んーん。なんでもない。ご飯、これからいっぱい一緒に食べようね』

「……うん」




ぎゅ、って握られる手の力が強くなって
私も思わず握り返した。


歩いて10分もしないマンション。

に着いて、悟はごく自然にエントランスに入って行く。




『……え、ここ?』

「うん」

『え……すごい近所だね』

「俺も思った(笑)」

『病院も同じでこんなに近くに住んでたのになんで会わなかったんだろう』

「不思議だよね」

『うん』




エレベーターに乗り、悟の部屋に着いた。


この間来たときと変わらない
物が少ない家。



どーぞ、と悟は私をソファーに座らせてくれる。

少しドキドキしているのがバレないように辺りを見渡した。



……いつかここに、悟と2人で……




「Aお茶でいい?」

『うん、ありがとう』




私が温かいお茶好きなの覚えててくれたんだ。


……それに、




『……悟可愛い』

「はー?」




隣に座った悟はしらばっくれるけど
マグカップ、色違いでお揃い。

前世とデザインは違うけど
同じことをしてくる。


嬉しくなって隣の悟を見た。



すると不意に触れた手を掴まれ、




『ん、っ……』




悟の薄くて柔らかい唇が

私の唇に触れた。




.

・→←《ハジメテノ(?)》



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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , さしす組   
作品ジャンル:恋愛
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ゆかり(プロフ) - このまま結婚して、子供産まれるまで書いて頂くことは可能でしょうか? (11月21日 22時) (レス) @page33 id: a64b7436ba (このIDを非表示/違反報告)
ああ - 少々遅れましたが、完結おめでとうございます!前世で幸せになれなかった二人が来世では幸せに生きていけると分かったときには涙が止まりませんでした。これからの二人の幸せをずっと願っています。 (11月21日 1時) (レス) id: 26843e8005 (このIDを非表示/違反報告)
白うさ - 夢主ちゃんと五条、、ずっと二人で幸せに過ごしてくれ、、!!完結おめでとうございます!!! (11月19日 21時) (レス) id: 733585db8f (このIDを非表示/違反報告)
にゃにゃにゃ(プロフ) - 涙腺崩壊しました。ずっとずっと幸せを祈ってます! (11月19日 17時) (レス) @page29 id: 33d0eba731 (このIDを非表示/違反報告)
あひゃひゃひゃしゃしゃ - 神すぎますた (11月19日 16時) (レス) @page29 id: 540adac644 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハルカ | 作成日時:2023年11月16日 15時

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