手を、2【五条悟】

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白い

フワフワする




目を覚ましたら


世界は絶望だった




悟がいない世界だった




嫌だ


起きたくない




悟がいないかもしれない




怖い



怖い









「大丈夫だよ。俺はずっとここにいるから」

































『……』









明るい

眩しい





左手が温かい。





悟だ。




『…………さ、とる』




声が、喉に張り付くみたいに上手く出せない。




それでも



悟は、閉じていた目を開けて




「……A……？」




私の名前を、呼んだ。









あぁ



いる



悟が生きてる




「分かる？ 俺のこと、分かる……？」

『……さとる』

「っ、そうだよ」




悟は目にたくさんの涙を溜めていた。




「A、おかえり」




そして笑ってそう言う。






優しく抱きしめられた。



悟の心臓の音。






涙が溢れ出す。




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