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〜五条 side〜

すぐにタクシーは捕まって、Aを抱きかかえて乗り込む。

伝えた住所は俺の家のもの。



俺が着ていたジャケットをAの肩に掛ける。



Aは頭が痛くて意識が朦朧としているのか
『さとる、』ぽつりと俺の名前を呟くだけ。


俺はそんなAの手を握った。



ここにいるよ、って。

大丈夫だよって伝わってほしくて。



ここからタクシーで帰るには少し距離がある。




「A、気持ち悪くなったら俺に言ってね
手握るだけでもいいから」

『……うん、さとる、』

「なに? 大丈夫だよ。俺ここにいる」

『っ、さ、とる、』




Aの方を見ると
目にいっぱい涙を溜めて

泣くもんか、と我慢している。




『ごめん、悟、ごめんなさい……っ』

「ううん。謝らなくていいよ。俺の方こそごめんね」




そう言うとAは首を小さく横に振る。

それが痛かったのか表情を歪めるA。




「A、薬は……?」

『飲んで、ない』

「バッグに入ってる?」

『うん、』

「ごめん開けるね」




Aが持っていた小さいバッグを開けると、几帳面にケースに入れられた薬。


それを取り出してAに渡す。

水……俺の飲みかけしかないけど、


って考えてたらAは水なしで薬を飲み込んだ。




「Aダメ。水飲んで」

『……ごめん』




ペットボトルの蓋を開けてAに渡す。

Aは二口だけ飲んで俺に水を返した。




『ありがとう、』

「ううん。家着くまで目閉じてな」

『……ん』




俺はAの肩を抱いて寄りかからせた。

反対の手でAの手を握り直す。



気持ちが落ち着いたらしい。

Aは俺の家に着くまで静かに目を閉じていた。




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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , さしす組   
作品ジャンル:恋愛
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ゆかり(プロフ) - このまま結婚して、子供産まれるまで書いて頂くことは可能でしょうか? (11月21日 22時) (レス) @page33 id: a64b7436ba (このIDを非表示/違反報告)
ああ - 少々遅れましたが、完結おめでとうございます!前世で幸せになれなかった二人が来世では幸せに生きていけると分かったときには涙が止まりませんでした。これからの二人の幸せをずっと願っています。 (11月21日 1時) (レス) id: 26843e8005 (このIDを非表示/違反報告)
白うさ - 夢主ちゃんと五条、、ずっと二人で幸せに過ごしてくれ、、!!完結おめでとうございます!!! (11月19日 21時) (レス) id: 733585db8f (このIDを非表示/違反報告)
にゃにゃにゃ(プロフ) - 涙腺崩壊しました。ずっとずっと幸せを祈ってます! (11月19日 17時) (レス) @page29 id: 33d0eba731 (このIDを非表示/違反報告)
あひゃひゃひゃしゃしゃ - 神すぎますた (11月19日 16時) (レス) @page29 id: 540adac644 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハルカ | 作成日時:2023年11月16日 15時

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