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〜貴方 side〜

浴室から出てリビングに戻ると、悟がドライヤーを手にソファーに座っていた。


置いてあったスウェット着たけど
これも硝子のものなのかな




「おかえり」

『……お風呂ありがとう』

「んーん。冷えちゃうでしょ。こっちおいで」




私は言われた通り悟の足元に座った。




「なーんで。ソファー座ったらいいのに」

『狭いでしょ』

「えー」




ぶおーー、とドライヤーの轟音が鳴る。

悟はわしゃわしゃと慣れた手つきで私の髪を乾かした。




「懐かしいね」

『……うん……ねぇ、』

「ん?」

『……なんで硝子のものがこんなにあるの?』




シャンプーやトリートメント、メイク落としなど
硝子が使ってると思われるものがたくさんお風呂に置いてあった。




「硝子、同じマンションに住んでるんだよ」

『え?』

「だからよく泊まりに来んの」

『えー羨ましい』




働く場所も、住んでるマンションも同じって……

絶対楽しいじゃん




「ははっ、ヤキモチとかじゃないんだ」

『私も硝子とお泊まり会したい』

「しようよ。傑も呼んで……あー!」




ドライヤーより遥か大きな声を上げる悟。

驚いて肩が飛び跳ねた私を見て
「ごめんごめん」と悟は言う。




「傑とAって同じ会社で働いてんの?」

『……あー』




この間悟が会社に来たときにバレたんだっけ……




『夏油くんが社長やってる会社にいて……』

「うん」

『一応、夏油くんの秘書』

「え! 社長秘書!? うらやましー! こんな美人傍に置いとけるなんて」

『あいや、体調悪くてほとんど何もしてないよ……』

「えーでも一緒に会食とか行くんだろ? いーなー」




そ、うなのか?

あともうひとつ言わなきゃいけないことが……




『……私、夏油くんと一緒に住んで、マス』

「…………なに?」




ドライヤーの音が止む。




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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , さしす組   
作品ジャンル:恋愛
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ゆかり(プロフ) - このまま結婚して、子供産まれるまで書いて頂くことは可能でしょうか? (11月21日 22時) (レス) @page33 id: a64b7436ba (このIDを非表示/違反報告)
ああ - 少々遅れましたが、完結おめでとうございます!前世で幸せになれなかった二人が来世では幸せに生きていけると分かったときには涙が止まりませんでした。これからの二人の幸せをずっと願っています。 (11月21日 1時) (レス) id: 26843e8005 (このIDを非表示/違反報告)
白うさ - 夢主ちゃんと五条、、ずっと二人で幸せに過ごしてくれ、、!!完結おめでとうございます!!! (11月19日 21時) (レス) id: 733585db8f (このIDを非表示/違反報告)
にゃにゃにゃ(プロフ) - 涙腺崩壊しました。ずっとずっと幸せを祈ってます! (11月19日 17時) (レス) @page29 id: 33d0eba731 (このIDを非表示/違反報告)
あひゃひゃひゃしゃしゃ - 神すぎますた (11月19日 16時) (レス) @page29 id: 540adac644 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハルカ | 作成日時:2023年11月16日 15時

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