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〜貴方 side〜

なんとか路地裏に入ってしゃがんだけど
頭痛は増す一方。


痛い痛い痛い痛い……っ

薬、……




「おねーさんどしたの?」




……今日はとことんツイてない。


夜の繁華街。

女が1人で蹲ってる。


そりゃ男の人からしたら狙われないわけがない。


どうせこうして酔ってる人をホテルに連れ込む常習犯だろう。

複数人の男が私を取り囲むのが分かった。




「飲みすぎちゃった?」

「おねーさん大丈夫?」

「酔っちゃった? 気持ち悪いんかな」

「とりあえずホテルで休もっか」




嫌だきもちわるい


大丈夫です、って言いたいのに言えない。



頭、痛い……っ




「A」




突然聞こえたのは




聞き間違えるはずがない

忘れるはずがない



背中に触れる体温も



忘れられない





さとる、


そう呼んだ声は悟の耳に届いたのだろうか。




「A、頭痛い?」




手を握られ、私はできるだけ力を込めて握り返した。




「吐きそう?」




吐き気は、無い

ただ、頭が痛いだけ




「タクシー呼ぶから帰ろう」




うん、と頷くこともできない。


ただただ悟の体温に頼った。




気づいたら男たちは帰ったみたいで
悟の声だけが私の耳に届く。




「もう少しでタクシー来るからね。大丈夫だよ」

『……さ、とる……』

「うん、僕だよ」

『さとる』

「うん。ここにいる。大丈夫」




悟、悟、






触れたくてたまらなかった体温に包まれた気がした。


すぐ側で悟の心臓の音が聞こえる。




「A、見つけるの遅くなってごめんね」

『ちが、う、』




私が逃げてた

悟を避けてた




「俺もう、Aのこと離してやれないから」




……なんでそんなに優しいの




「一緒に帰ろう、A」




うん、と頷いた。




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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , さしす組   
作品ジャンル:恋愛
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ゆかり(プロフ) - このまま結婚して、子供産まれるまで書いて頂くことは可能でしょうか? (11月21日 22時) (レス) @page33 id: a64b7436ba (このIDを非表示/違反報告)
ああ - 少々遅れましたが、完結おめでとうございます!前世で幸せになれなかった二人が来世では幸せに生きていけると分かったときには涙が止まりませんでした。これからの二人の幸せをずっと願っています。 (11月21日 1時) (レス) id: 26843e8005 (このIDを非表示/違反報告)
白うさ - 夢主ちゃんと五条、、ずっと二人で幸せに過ごしてくれ、、!!完結おめでとうございます!!! (11月19日 21時) (レス) id: 733585db8f (このIDを非表示/違反報告)
にゃにゃにゃ(プロフ) - 涙腺崩壊しました。ずっとずっと幸せを祈ってます! (11月19日 17時) (レス) @page29 id: 33d0eba731 (このIDを非表示/違反報告)
あひゃひゃひゃしゃしゃ - 神すぎますた (11月19日 16時) (レス) @page29 id: 540adac644 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハルカ | 作成日時:2023年11月16日 15時

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