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〜及川 side〜

死にたがっていた無理やりに引き止めたあのとき。

俺はAより泣いてたしめちゃくちゃ情けなかったと思う。


それでも。




「A、好きだよ。俺Aのこと好きだからAがいなくなったら悲しい」




不格好でもなんでもいいから、
俺にどれだけAが必要か伝えたかったんだ。


そしたらA、ゆっくり振り返って。

そのとき俺とAそんなに身長変わらなかったから顔がすぐそこ。泣いてる顔。泣きながら目をまん丸にして驚いている顔。




『……徹私のこと好きなの、?』

「好きだよ。ずっと」

『…………知らなかった』

「じゃあ今知って。Aに死なれたら死ぬほど後悔する人がいるってこと、分かって」




もう涙は止まった。


真っ直ぐにAを見つめて

その唇に


噛み付くようにキスをした。



涙でしょっぱい。


どっちの涙なんだろう。分かんないや。



唇を離して
そのままAの頭を掻き抱く。




『……う、うぅっ』

「……A、ごめんね」




バレーしたいよ
徹とはじめみたいにバレーしたいよ
羨ましいよ



そう言いながら泣くA。




ごめん。ごめんね。


Aがしたいことなにもさせられなくてごめんね。

バレーも死ぬことも、全部全部。



俺たちが嫌なら、離れるから。

バレーの話もうしないようにするから。



生きてほしい。
















その思いが通じたのかは分からない。




Aはあれ以降死のうとすることはなかった。



でも、ちょっとだけ俺たちと距離を置きたい。
バレーから離れたい。とAは言った。


寂しいけどAのためなら。

少しの間Aを遠くから見守って



いつだっけ。



中学3年になる少し前だったかな。




自主練をしているときに体育館にAが来たんだ。




「っ、A、」

『…………徹、はじめ、ごめん』

「……謝んなボケがっ!!」




松葉杖をついていないAを2人で揉みくちゃにして泣いたっけ。


そのときAが言ったんだ。


マネージャーやらせてくださいって。

一緒に全国連れてってって。



それから、




『私も徹のことずっと好きだったよ』




って笑ってくれた。




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設定タグ:ハイキュー!! , 及川徹 , 岩泉一   
作品ジャンル:恋愛
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メルン - 文才凄すぎて羨ましいです!!続き楽しみに待ってます!!応援してます💪 (2月25日 16時) (レス) @page22 id: b9ee1d4dd6 (このIDを非表示/違反報告)
ウォン(プロフ) - 新作楽しみにしてました!応援しています! (2月25日 2時) (レス) id: 120d94ae6d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハルカ | 作成日時:2024年2月23日 16時

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