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〜及川 side〜

岩ちゃん曰く、俺とAは似てるらしい。

まあ確かになんとなく分かる。


俺とAも、バレーにのめり込むと止まんなくなるんだよ。



バレーができなくなってからというもの、Aは他チームの研究にのめり込むようになった。


今回もそうだ。


もう22時近いってのにこれから試合見るとか寝るの何時になるのって話。



無理やり掴んだ手を離さないままお風呂場へ。




「どこの見てたの?」

『伊達工業』

「あ〜あそこブロックやばいよね」

『うん。だから徹のトス回しで振り切ってもらわないと』

「ウィッス」

『ふふ、ねえ徹』

「ん?」




俺が一方的に握っていた手。

だけどAが俺の指と絡めるように握り直してくれた。




『ありがとう』




及川のストッパーはA
Aのストッパーは及川

って岩ちゃんがよく言っている。


その通りだと思う。


そんで俺とAが同時に潰れたら岩ちゃん。

岩ちゃんがダメになったら俺とA。


そうやって俺たちは生きてきた。



湯船に浸かりながらぼんやりとそんなことを思い出す。




Aもう上がったかな。

女子なのに生き急いでるから早いときは俺より早く上がるんだよなぁ……

遅いときは遅いけど。



よっこいせ、と立ち上がってお風呂から出た。



ドライヤーを軽くして
まだ生乾きだけど廊下に出る。


するとお風呂場の前の休憩スペースにAは座っていた。

俺が来ると顔を上げるA。




「……髪乾かさないと風邪ひくよ」

『徹だって』

「俺は乾かした」

『乾いてないじゃん』

「……まあいっか」

『うん。今日だけ』

「今日だけね」




温かいままのAの手を握って来た道を戻った。


明日も頑張ろうね
明日気温高いから水分補給の時間多めに取らないと
そうだね。みんなの体調もちゃんと見つつね


って話をしてたら部屋に着いた。



Aが部屋に入るのをちゃんと確認して、
少ししたらちゃんと電気も消えたから
「よかった寝た」って安心して俺も部屋に戻った。




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設定タグ:ハイキュー!! , 及川徹 , 岩泉一   
作品ジャンル:恋愛
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メルン - 文才凄すぎて羨ましいです!!続き楽しみに待ってます!!応援してます💪 (2月25日 16時) (レス) @page22 id: b9ee1d4dd6 (このIDを非表示/違反報告)
ウォン(プロフ) - 新作楽しみにしてました!応援しています! (2月25日 2時) (レス) id: 120d94ae6d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハルカ | 作成日時:2024年2月23日 16時

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