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〜及川 side〜

とある月曜日。




『わ、駅ビルあんま変わってないんだね。懐かしい』

「まあ2年じゃ変わらないよ」




俺たちは仙台駅に来ていた。

放課後デートってやつ。


ずっと色々バタバタしてたし
俺が怪我なんてしちゃったから

Aがこっちに来てからやーっと落ち着いて2人でデート的なことができた。



手を繋いで駅の中を歩く。




「何か食べたいものある?」

『ん〜甘いものちょっと』

「よしカフェに行こう!」




何度も来て慣れているから
Aの手を引いて駅ビルのカフェへ向かう。




「今から行くところね、マッキーとよく行くんだ」

『へえ。花巻って甘いもの好きなの?』

「大っ好き」

『徹と一緒だ』

「俺は何でも食べるけどね!」




にしてもAが甘いもの食べたいなんて珍しい。

好き好んで甘いもの食べるなんてあんまりないから。


ハッ、もしかして




「A俺に気使ってる!?」

『え、なに』




俺が甘いものよく食べてるからって俺に合わせようとしてる!?


バッとAの方を見る。

するとAは『全然違うよ』と笑った。




『本当に甘いもの食べたいの』

「……そう」

『今更徹に気使うことなんてないよ。
むしろ私じゃ食べきれなかったら申し訳ないから徹に着いてきてもらうまである』

「ならいいけど!」




手を繋いだままエスカレーターに乗る。



後ろから抱きしめようとしたら手ペシって払われた。
えーん。


諦めてまた手を握り直してカフェへ。



まさかマッキーとじゃなくてAと来れるなんて。

席に座ってメニューをAの方に向けた。




「何食べる?」

『パフェ食べてみたいんだよね』

「食べなよ! 全部食べきれなかったら俺食べるから」

『……徹ってほんとに優しいよね』

「えーそう? 普通でしょ」

『優しい。ありがとう』




照れたように笑うA。


え、なになにどしたの

好きな子には……Aには、いつもこんな感じじゃん。




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設定タグ:ハイキュー!! , 及川徹 , 岩泉一   
作品ジャンル:恋愛
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メルン - 文才凄すぎて羨ましいです!!続き楽しみに待ってます!!応援してます💪 (2月25日 16時) (レス) @page22 id: b9ee1d4dd6 (このIDを非表示/違反報告)
ウォン(プロフ) - 新作楽しみにしてました!応援しています! (2月25日 2時) (レス) id: 120d94ae6d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハルカ | 作成日時:2024年2月23日 16時

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