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〜岩泉 side〜

正直烏野相手にここまで苦戦すると思わなかった。

なんだよあの1年。速すぎんだろ。つか影山のトスキモイわ。


と思っていたら


キャー!! と女子の歓声が聞こえて
あーやっと来たかと少しだけ安心する。

いつもは不愉快なのにな。




『徹……!』




ほら。愛しの彼女もお待ちかねだぞ。


と声のした方を見ると
いつも通りヘラヘラ笑う及川。


最終検査をしに病院に行っていたのだ。




「大丈夫なのか?」

「はい。軽い捻挫でしたしね」

『アップして入って』

「ありゃりゃ。結構マズイね。急ぎまーす」

『急がなくていいって。念入りにね』

「あい」




っし……

悔しいけど、やっぱお及川がいねえと始まんねーわ。




「1本集中!!」

「「うぃ!!」」




……で、少しして及川と国見が交代した、のに……


負けた。

最後あのブロードで。




「あははっなにあれ。聞いてない」

『徹足大丈夫?』

「全然大丈夫。今日から普通に動いていいってさ」

『……そう。じゃなくて、最後のサーブ喋りながら打つな。舐めてんの?』

「……ごめんなさい」




その後監督とコーチとAから総評をもらった。


課題は山ほどある。

それをひとつひとつ潰して行かねえと。




影「Aさん!!!」




烏野のメンバーが帰る用意をしているとに、
急に影山がAの名前を呼ぶ。


……あの野郎……!

さっきは及川がいなかったからいいものの……!!


と俺の焦りにあの影山が気づくわけもねぇ。



ズカズカとこっちに来てAの前に立った。


その横には及川がいたから
Aを庇うようにして前に立つ。

それでも影山は屈しない。




影「俺、どうでしたか」

『……徹にはまだまだ勝てないね』

影「っ!」

『ていうかあんまり私に話しかけないでよ。
学校違うんだしもう関係ないじゃん』

影「俺は、っ! Aさんに認めてもらいたいんです!」

及「堂々と何言っちゃってんの?」

影「Aさんに、上手くなったって言ってほしいんです」

『……』

及「A行こ。合宿のことで話したいことあって」

『……うん』




及川がAの手を引いて、体育館から消えて行く。




影「……っ、」




影山は悔しそうに俯いてそれからすぐに烏野の方へ戻った。



……その顔をしたいのは、Aの方なのに




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設定タグ:ハイキュー!! , 及川徹 , 岩泉一   
作品ジャンル:恋愛
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メルン - 文才凄すぎて羨ましいです!!続き楽しみに待ってます!!応援してます💪 (2月25日 16時) (レス) @page22 id: b9ee1d4dd6 (このIDを非表示/違反報告)
ウォン(プロフ) - 新作楽しみにしてました!応援しています! (2月25日 2時) (レス) id: 120d94ae6d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハルカ | 作成日時:2024年2月23日 16時

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