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〜及川 side〜

あ、やった

って直感で思った。



烏野……飛雄がいる高校と練習試合。


何がなんでも勝ちたい。

俺は、俺たちは、お前のいるチームよりも強い。


そう知らしめたくて。完膚なきまでに叩きのめしたくて。



……なんて思っちゃったからだろうなぁ。



昼休み、いつもなら岩ちゃんAと食べてるけど
今日は先生に呼び出されたとか適当に嘘をついて体育館に来ていた。


サーブだけでも。と、練習していると




ぐね、と足首が変な方に曲がった。



やったわ。

ズキズキする。


我慢できないほどじゃないからいっか。



と、とりあえず岩ちゃんAにバレないことだけを祈って
いつも通り放課後も部活をしていたら

一瞬でAにバレた。



体育館を出た瞬間、Aは俺の腰に腕を回す。




「……そんなに痛くないよ」

『なに、じゃあ離れた方がいい?』

「……いやだ」

『私そんなひ弱じゃないからもっと体重かけていいよ』

「潰れそうで怖い……」




とは言いつつAに少しだけ支えてもらって部室に行き荷物を持って学校を出た。


怪我してるのバレたくない、って俺が強がりなのAは知ってるから
人目につくところでは腰を支えるのをやめて腕を組んでくる。

いやそもそも普段なら外で腕組むとかしないのに
俺が怪我してるから特別サービスだろうな。


そのままバスに乗り病院へ。




「……Aごめん、」

『んーん。徹の気持ち分かるもん』

「……んぅ、好き」

『でもこれから無断で練習は禁止ね』

「ウッはい……」




平日の夕方の微妙な時間だから人は少ない。

Aと話していると名前を呼ばれ、診察、念の為にレントゲンも撮ってもらって結局軽度の捻挫と言われた。


薬をもらって帰る頃には日はすっかり落ちていて真っ暗。




「松葉杖って……」

『練習試合まで時間ないんだから文句言うな』

「うす」




過保護と言うかなんと言うか。

お医者さんに松葉杖いりますか? って聞かれたらAが即答するし
今も俺の荷物、Aが全部持ってくれてるし




「……ほんと面目ない」

『懲りた?』

「うんもう無断練習しないし怪我も気をつける」

『ん、』



返事はそれだけだったけど
Aの顔みたら、どんだけ心配してくれてるか手に取るように分かる。


……安静にしてちゃんと治さないと




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設定タグ:ハイキュー!! , 及川徹 , 岩泉一   
作品ジャンル:恋愛
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メルン - 文才凄すぎて羨ましいです!!続き楽しみに待ってます!!応援してます💪 (2月25日 16時) (レス) @page22 id: b9ee1d4dd6 (このIDを非表示/違反報告)
ウォン(プロフ) - 新作楽しみにしてました!応援しています! (2月25日 2時) (レス) id: 120d94ae6d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハルカ | 作成日時:2024年2月23日 16時

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