14.想定外の ページ15
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｢ 最近、一ノ瀬にかまって貰えないからって まふくんに手を出すのやめてくんない？ ｣
｢ ……は？ ｣
先輩の口から出た言葉は、想像を絶する程に意味の分からないもので 相手が先輩だと言うのに つい普通に “ は？ ” と答えてしまった。
いやでも普通にこれは仕方の無いことだろう。だってだって、多分先輩の言うまふくんって あの超変人まふ先輩のことだろう。その人に私が？手を出す？手を出されてる、の間違いなのでは？と、さすがにそこまでではないけれど。
いい迷惑である。まふ先輩と仲良いのは、間違いではないが それはそらる先輩がいるからの話だ。そらる先輩がいなければ、というか そらる先輩とまふ先輩が 仲良くなければ確実に私はまふ先輩とは関わらなかっただろう。
いやいやいやー、と手を振りながら完全否定のスタイルに入ろうとする前に ひより先輩は、そこで黙るとか やっぱ本気なんだとか 何か変な勘違いをかましていて。無言は肯定の印とか そういうのじゃないし！話聞いて！ぷりーずりっすんとぅーみー！？
ちょっと待ってくださいよ、と 口に出そうとした所だった。先輩達が入ってきた扉とは反対側の扉が、ガラリと遠慮なく開けられる。
驚いた私と先輩達が 揃ってそちらを見ると、にこにことした笑顔を貼り付けた まふ先輩がそこにはいた。
｢ こんな大勢揃って 何やってるんですか？ ｣
｢ まふ先輩！ ｣
｢ まふくん 違うの、あの… ｣
｢ 違うって何がですか？僕はただ、何やってるのかって聞いただけですけど… ｣
きょとんとした顔を作って首を傾げるまふ先輩。その姿が なかなか様になってあざとくて、やっべーこの人 確かにモテるのも分かるわ、と妙なところで感心してしまった。
ひより先輩達は、まさか見つかると思っていなかったのか あわあわとその中で視線を交差させ合っている。その間に、まふ先輩は私と向き合っていたひより先輩の前に、私を庇うような形で立ちはだかった。
｢ こ、この子が まふくんとか一ノ瀬くんとかがいない所で、2人の悪口をすごい言ってるから！注意しようと思って ｣
｢ ふーん、そうなんだ。そうなの？A ｣
｢ 私がそんなことすると思いますか？ ｣
｢ だよね、僕も… ｣
｢ まふ先輩はともかく、そらる先輩の悪口なんて絶対言わないです！ ｣
｢ ちょっと待ておいこら ｣
正直なことを口に出せば、すこーんとデコピンをかまされた。痛い。
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ゆきか - ストーリーの内容ものすごく好みです！更新待ってます！ (2019年10月10日 23時) (
レス) id: f42ad21887 (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - わっふるくりーむさん» ヤギの罪が重すぎですね… 感想ありがとうございます、やる気が満ち溢れるマン (2018年11月25日 2時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - 彩都さん» ありがとうございます！ゆっくりですが、これからも頑張りますので よろしくお願いします！ (2018年11月25日 2時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
わっふるくりーむ(プロフ) - ごめん私の語彙力もヤギに食べられたわ（天を仰ぐ）ありがとうございます… (2018年11月24日 11時) (レス) id: f1fb733784 (このIDを非表示/違反報告)
彩都(プロフ) - やばい！大好きすぎる！更新お疲れ様です！ (2018年11月24日 10時) (レス) id: 16d9298981 (このIDを非表示/違反報告)
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