13.例のあのやつ ページ14
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桜の花びらも散り、元気な葉をつけ始めて少しした頃。じめじめとした湿気がまとわりつき、そろそろ梅雨かなぁ 髪の毛上手くセット出来ないから嫌なんだよなぁ、と思っていた私は、珍しくそらる先輩の所ではなく ある空き教室でぼうっと時間を過ごしていた。
ーーーと、いうのも。
｢ ねぇ、｣
｢ はい！誰でしょう！ ｣
｢ …3年の、松川ひより。今日の昼休み、2階の空き教室に来て ｣
｢ なんでですか？ ｣
｢ 何でも。…それじゃ ｣
まぁ、こんな会話があったからである。綺麗な先輩に話しかけられた時は何事かと思ったけれど、何故呼び出されたのかなんて、理由は難しくもなんともなく。
( どうせ、そらる先輩のことなんだろうなあ )
私が1年の頃も、よくあった話なのだ。色んな女子の先輩(2年もあったし、3年の先輩の時もあった)が、調子乗ってんじゃないわよとかそらるに近づくなこのブスとか、めちゃくちゃ言ってきたり。
私はその度、調子に乗るほどそらる先輩に優しくしてもらってませんとか、ブスって言ってる時の先輩の顔の方がブスですとか言って、かなり怒らせてた。うん、昔の私かなり馬鹿。
でも、そらる先輩が私に脈なしな反応を続けるにあたり そういうのは減っていったのだ。…ていうか待って？脈なしな反応って決めつけるのよくないと思う。私は先輩の全ての行動が私への愛に見えるもん。それはそれで恥ずかしいな、テレテレ。
そんなふうにそらる先輩で幸せいっぱい胸いっぱいになりながら暇を弄んでいると、ガラリと勢いよく開けられたドア。
妄想を止めてそちらの方に目をやると、私を呼んだ ひより先輩 という方と、その先輩の友達なのか巻き髪がみょんみょんしてる系の人達が数人ひより先輩の後ろに立っていた。
｢ 遅いですよ、先輩！私 お昼ご飯も食べずにちゃんとここに来て待ってたのに ｣
｢ あんたさ、｣
｢ ひえっ ｣
ツカツカと歩いてきた先輩は、じろりと私を睨みながら言葉を発する。ガン無視が辛すぎて普通にひえって悲鳴みたいなの出ちゃったの恥ずかしい。
私より数センチ身長の高い先輩が、見下ろして睨めつけながら ほんと可愛くないくせに調子乗ってる、と小さくつぶやく。
小さい声で配慮してるのか知らないですけど、この距離なら普通に聞こえますからね！！！！ブスじゃなくて可愛くないって言い方がリアルで胸が痛みます！と心の中で叫びながら、私はなんですかと首を傾げた。
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ゆきか - ストーリーの内容ものすごく好みです！更新待ってます！ (2019年10月10日 23時) (
レス) id: f42ad21887 (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - わっふるくりーむさん» ヤギの罪が重すぎですね… 感想ありがとうございます、やる気が満ち溢れるマン (2018年11月25日 2時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - 彩都さん» ありがとうございます！ゆっくりですが、これからも頑張りますので よろしくお願いします！ (2018年11月25日 2時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
わっふるくりーむ(プロフ) - ごめん私の語彙力もヤギに食べられたわ（天を仰ぐ）ありがとうございます… (2018年11月24日 11時) (レス) id: f1fb733784 (このIDを非表示/違反報告)
彩都(プロフ) - やばい！大好きすぎる！更新お疲れ様です！ (2018年11月24日 10時) (レス) id: 16d9298981 (このIDを非表示/違反報告)
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