11.グッジョブ チェリーブロッサム ページ12
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結局、お弁当を開いて 食べ始めた私は すぐにその中身全てを平らげ、そらる先輩に じっと見られながら貰ったゼリーも食べた。残して どうにかして永遠に保管しようとも思ったのだけど、そらる先輩が 食べるよね？と威圧してきたのが原因である。
まぁ、そんなところも好きだからいいのだけど。とりあえずこのゼリーの空だけでも永久保存しておこう。
これはゴミなんかじゃなくれっきとした宝物でありインテリアだもんね！そらる先輩グッズの所に飾っておこう。因みにそらる先輩グッズの手持ちはこのゼリーの空しかありません悲しみの極み。
お弁当も食べ終わって特にやることもなくなった私達は、のんびりと流れる雲を眺めながら 中身もない会話をぽんぽんと交わしていく。
流れる時間がゆったりしているようで、なんだか落ち着く。そらる先輩パワーかな？好き。
ゆるゆると吹く風に 揺られる桜の木が これまた綺麗で、それをじっと見つめていれば ゆっくりとした時間は終わりだと告げるようにいきなり強く吹く風。うわ、と 目の前に手をかざし 無意識に瞑っていた目をそっと開くと、ーーー目の前は桜の花びらの桃色に染まっていて。
｢ き、れー… ｣
｢ …だな ｣
｢ すっご… ｣
わいわいぎゃいぎゃいと煩い私とまふ先輩でさえ言葉を失う程の美しさがそこにはあり。私は隣にそらる先輩がいるというのにも関わらず、少しの間 その光景に見惚れてしまった。
桜の花びらに夢中になっている私を、見守るような視線なんかには気付かないまま。ただ、目の前の光景を焼き付ける。こんな性格だが、綺麗な風景なんかは大好きなのだ。そらる先輩の次に、だけれど。
いつの間にか風は止んでいて 桜吹雪は終わってしまっていて。綺麗だったなぁ、と呟くと 向こうでは まふ先輩がいい歌が書ける気がするだなんて ふんふんと鼻歌を歌っていて。
綺麗なその音に まふ先輩のくせに、なんて理不尽な事を思いながら 綺麗でしたね そらる先輩、と其方の方を向くと がっちりと目が合う。それはまるで、そらる先輩が今まで私の事を見ていたかのようなタイミングで 少し…いや、とんでもなく胸が高鳴る。
｢ …綺麗だったな ｣
｢ はい！とても！！！ ｣
｢ 宮林、夢中になりすぎて桜ついてるよ ｣
｢ えっ ｣
そらる先輩はそう言うと 私の前髪辺りにそっと触れて、花弁を取ってくれる。その動作ひとつひとつに私の心臓は痛いぐらいに反応していた。
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ゆきか - ストーリーの内容ものすごく好みです！更新待ってます！ (2019年10月10日 23時) (
レス) id: f42ad21887 (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - わっふるくりーむさん» ヤギの罪が重すぎですね… 感想ありがとうございます、やる気が満ち溢れるマン (2018年11月25日 2時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - 彩都さん» ありがとうございます！ゆっくりですが、これからも頑張りますので よろしくお願いします！ (2018年11月25日 2時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
わっふるくりーむ(プロフ) - ごめん私の語彙力もヤギに食べられたわ（天を仰ぐ）ありがとうございます… (2018年11月24日 11時) (レス) id: f1fb733784 (このIDを非表示/違反報告)
彩都(プロフ) - やばい！大好きすぎる！更新お疲れ様です！ (2018年11月24日 10時) (レス) id: 16d9298981 (このIDを非表示/違反報告)
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